酢好きに医者いらずは迷信?お酢に隠された罠(2) | いこいのん?

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昔、家族から「サラダにはお酢と油のどちらを入れすぎてもだめ」ということを言われました。
酢のつんとした酸味が好きな自分は酢を多めに入れていたようです。

何事もそうですが一つのものだけに固執していいことは一つもありません。

恋愛もそうですよね?振り向いて欲しい人がいてもうまくいかなかったけど、自分が人として
魅力的になったらあちらから話しかけてきたなんてことありませんか?(誰がうまいこといえと)

食生活もまたしかりです。一番大事なのはバランスを保つこと。
多かれ少なかれ体が摂っていいそれぞれの食品の量には限度があり、それを守らないと問題が生じます。

お酢は最高に健康的なものです。だけどそれを過信しすぎては痛い目を見てしまいます。
だから過多な黒酢ダイエットなんかをしている人を見ると、なんだかな~と思ってしまいます。


・体を冷やす「陰性食品」と体を温める「陽性食品」

まずはお酢の性質について勉強しましょう。

テレビでよく「お酢の血液サラサラ効果で健康になろう!」などと耳にしたことはないでしょうか?
これはつまり「お酢は陰性食品だから色んなものを溶かす効果があるよ!」といってることと同じなのです。
お酢は血液中の血をどろどろにしている、言ってみればいらない物質から、赤血球や血小板など大切な
物質をいらないものと誤認して破壊してしまいます。
このような食品のグループをまとめて陰性食品と呼びます。
またその逆、体をあたためる効果がある食品群を陽性食品と呼びます。
陽性体質に傾きすぎると、血液が濃い状態ですので、高血圧、不眠症、ヒステリーに
なり易くなるといわれています。
この話は興味深いのですが、長くなりそうなのでまたの機会にしましょう。


・なぜ酢の摂りすぎは健康に悪影響を及ぼすのか

先ほども書いたとおり、酢は血液内の赤血球を破壊する性質があります。
赤血球が断続的に破壊されていくと『溶血性貧血』になってしまう恐れがあります。

つまり自分は冷え性だと感じている方は間違っても酢の商品のうたい文句に騙されてお酢をたくさん摂ろうなどと思わないでください。

特に顔が赤みを帯びているのに、手足が冷え性と感じる方はなおさら酢の摂取は控えた方がいいです。

お酢の主成分である酢酸が細胞に取り込まれると、「アデノシン」という物質が出てきます。
このアデノシンは血管の内と外の両側の壁に作用して、血管が拡張するのです。
これが赤ら顔の正体です。

さらに陰性食品の性質は、上昇性という状態をつくり出します。ですから、赤血球も
上昇性になって頭部の方に血が集り、顔がほてるのに、足腰の方は貧血となって冷えるのだそうです。

酢は、血管の拡張のみならず心臓も肥大させ、心臓の収縮力を衰えさせますから、
体の血液循環を悪くします。また体中に酸素を運ぶ赤血球が不足してくるわけですから
その分、体内に血液を送る心臓は早打ちし、余計な負担がかかります。

目が充血しているあなた。あなたもお酢健康法をやっていませんか?
この方の血管は拡張するだけでは飽き足らず、弱くなってきていて充血(出血)してきています。
あなたも即刻、酢の摂取を止めて当分は控えましょう。


・お酢を摂る際の注意点

-空腹時に摂取すると胃の粘膜にダメージを与えることがありますので、なるべく食後に摂るようにしてください。
-黒酢の飲用による虫歯発生のリスクがあります。
-黒酢は酸という性質上Phが低く、糖分も多く含んでいます。
-酸ですので、歯を溶かしてしまったり、糖分による虫歯発生の引き金になりえます。
-乳酸菌飲料やスポーツドリンク、キャラメルと同じくらい虫歯発生の引き金になりやすいです。
-「就寝前に黒酢を一杯・・」などは虫歯へ一直線ですので、摂取する時間帯にはお気をつけください。
-黒酢の飲用を考えている方は、デンタルケアを怠らないようにしましょう。


・酢を控えなければいけない人

貧血・冷え症・低血圧・便秘・糖尿病・ガン・肝臓病(GOT・GPTの数値の高い人は、陰性で肝細胞が分解し酵素が血液中に出ている)肺結核・肋膜・顔の青白い腎臓病・脾臓に障害のある人神経痛・リウマチ・緑内症・白血病・進行性筋ジストロフィー・大腿四頭筋萎縮症・心肥大症・前頭部からハゲる人・しもやけ・抜毛・胃下垂・虚弱体質・手術の後・さかむけのおき易い人・近眼・弱視等々陰性の症状のある人。


・逆に酢を摂るべき人

脂肪肝・肉類・卵などが原因のリウマチ・顔の黒い感じの腎臓病・動物性食品の摂りすぎからきた高血圧圧症・体が締りすぎた人(やせていても丈夫な人)など陽性過多の人です。
こういう人には適量の醸造酢の料理は薬となります。
しかし、極陰性ですから、ほどほどにとらないとすぐ体質も陰性になってしまいます。



まとめ

前回も言いましたけど、酢は間違っても正しく摂取すれば身体に害を及ぼす食品ではありません。
むしろ頼れる味方です。特に夏場の暑い今の時期は、陰性食品ですから、キュウリの酢のものなど
で体を冷やすのに一役買ってくれること請け合いです!

正しい摂り方としては、健康な人でも週2~3回程度で、醸造酢を用いましょう。
貧血の人は、残念ながら当分禁止食品です。