夢も希望もない社会に人は生きてゆけない | どんぐりブログ

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-憩いの杜の掲示板-

*民主党の最低保障年金案について思うこと*
http://mainichi.jp/opinion/news/20130806k0000m070124000c.html
これは「社会保障3党協議 大人げない民主の離脱」という題の毎日新聞の社説です。
民主党が打ち出した後期高齢者医療制度の廃止については私は大賛成です。 最近、短い間に両親が二人とも亡くなってしまって、その経験上のことですが、いろいろな煩雑な手続きとかがあって大変でした。 『子供がいないひとはいったいどうしているんだろうか』と考えてしまいます。 亡くなって一年以上もたって医療費の還付金が振り込まれたり、裏で行われる行政機関の事務関連業務は大変複雑で、そこにかなり膨大な経費がつぎ込まれているのではないかと察せられます。 政府は、もっと知恵を出して簡素で無駄のない方法を考え出してもらいたいものです。 最低保障年金についてですが、私も以前は上の毎日の社説が言うように「夢の制度」というか、ちょっとやりすぎじゃないかというふうに考えていました。 でも大好きな野田ッチが言うことだし、まーイイかっ!ってな感じだったのですが、もう一度よくよく考えてみると、これはこれからの日本に欠かせない大事な社会制度になるのではないかと思うようになりました。 どういうことかと言いますと、小泉構造改革以来、非正規雇用の人々、特に若い人たちが年々増加傾向にあるという現状があります。 安倍内閣はさらに雇用条件を緩和して企業寄りに動いていますから、これからは一生、派遣のままで終わるという人も出てくるのではないかと思われます。 グローバル化の流れで、今までのように労働者の社会保障を企業に頼ることが困難な時代になってきたのです。 今後不安定な雇用環境の中で生きていかなければならない若い人たちが少しでも安心して暮らしていけるように、生きていく希望を失うようなことがないようにするのがこの最低保障年金案の大事な目的だと思うのです。 結婚して家庭を持ちたい、でも仕事が不安定で中年になっても独身のままとか、結婚しても子供を産んで育てていく余裕も自信もないという人たちの話もよく耳にします。 それを本人たちの甲斐性のせいだという人もいますが、やはり社会の変化に起因するところが大きいのではないかと私は考えます。 この問題をもっと真剣にとらえ、何らかの方策を考えないと、私たちの社会は今後急激にやせ細っていくことになるでしょう。 民主党は「やむなく増税はしますが、それを今厳しい雇用環境の中で生きている人たちが安心して家庭を持ち子供を育てられるようにするために使います」として国民の消費税増税に対する理解を得たいのだと思います。 今回の社会保障制度改革国民会議の最終報告の内容が国民の新たな負担のことばかりで、社会保障と税の一体改革をうたう民主党の思いと全くかけ離れているということで3党の実務者協議から離脱するという行為は至極当然なことではないでしょうか。 岡田さんがブログでこの件について書いていますので下のリンクをクリックしてご覧ください。
http://ameblo.jp/okada-katsuya/entry-11587490742.html
最近新聞社もだいぶ購読者が減って、社説をアルバイトの学生に書かせているといううわさを聞いたことがありますが、アレほんとかもしれないね。