いよいよ、結果が出る日
9月5日に針生検をして、結果が出るのはちょっと時間がかかる。との事。
祝日などもあり、9月17日にご家族の方と来て下さい。と。
私の行った病院では結果がどうであれ、結果をお知らせする日は家族と一緒に。と言う事でした。
とりあえず、針生検の後、午後からは仕事へ。
特に何の痛みもなかったので、普通に仕事をして帰りました
本当に仕事をしていて良かったな。と思います。
元々、クヨクヨする方ではないし、ポジティブに気持ちを持っていくタイプなので、落ち込んで、泣いて泣いてと言う事はないけれど、それでも、ふとした時に思い出す
でも、毎日、バタバタと動き回る仕事なので、クヨクヨしている暇もない。
朝,出勤したら、帰るまで仕事の事しか考えないから、思い悩む事はあまりありませんでした。
それに、嫌な情報や怖い情報を目にするのは嫌なので、
『とりあえず、何があっても、先生の話を聞いて、治療を進めて行けば大丈夫』
と思い、自分でネットなどから情報を集める事はしませんでした。
毎日、仕事をして、家の事をして、休みの日には遊んで、普通に過ごしました。
そして、いよいよ結果を聞きに行く日。
私は両親を亡くしているので、一緒に結果を聞きに行ける身近な人は妹しかいません。
妹にも結果を聞きに行く前日まで癌の検査をした事は話しませんでした。
(心配するのと、おしゃべりなので…。)
とりあえず、私も妹も仕事終了後、17時40分に病院で待ち合わせ。
病院に行くエレベーターの中で
妹「よく気付いたね」
私「(気付いた経緯を説明)」
ぐらいの、簡単な事を話し、いざ、病院へ。
そこで、なんと
妹の体温が37.5℃(たいして、引っ張る話でもない…)
コロナの為、とりあえず10分後にもう一度測ってみて、それでも、37.5℃以上だった場合、今日の所は一旦帰って頂いて、後日また、結果を聞きに来て頂くことになる。との事。
いやいやいやいや、ここまで来て今日、結果が聞けないなんて事ある
これ以上、ドキドキを引き伸ばしたくないんだけど
10分後、妹は無事体温をクリアしました。
そして、妹と診察室へ。
そこで、今までの経緯を詳しく先生が妹に説明してくれました。
そして、いよいよ、結果…。
先生「あまり、良くないんだよねぇ。」
と、この時の気持ちは、ショックよりもやっぱりなぁ。でした。
(ショックはショックだったけど)
先生「サイズ的にも小さいしおそらく,リンパへの転移もないから、ステージⅠの段階だね。」
そして、これからの事を決めないといけない。まず、ここ(の病院)では、治療、手術は出来ないから治療が出来る病院を選ばないといけない。と、その後の事を詳しく優しく説明して下さいました。
県内の乳がん手術が出来る病院を教えて頂き、決まったら後日、連絡を下さい。との事。
いろいろ、考えなきゃいけない事があるなぁ。と思いながら、待合室で座っていると、看護師さんが書類を持ってきて下さいました。
その時、言って頂いた言葉で気持ちが『スッ』と軽くなったのを覚えています。
「今日はもう遅いから、家に帰ってもこの書類は見返さなくていいよ夜は気持ちが落ち込んじゃう方に考えがちだから、明日、明るい時に見て、病院が決まったら連絡してね」
こう言われて、
「そっか、無理に今日いろいろ考えなくてもいいんだ。帰って、ご飯食べて寝ていいんだ。」
と思ったら、なんだか、気持ちが楽になりました
この時の看護師さんには本当に感謝してます
ビビりまくった針生検!
病院からの帰り、どう考えたらいいのか分からないまま、とぼとぼ自転車をおしながら帰りましたが、彼と話していると不思議と元気になっていました
出かける気にはならなかったけど、話の流れでドライブ行こう。となり、結局、連れ出してくれました
この時,癌の事を話しているのは彼だけでした。
職場には癌が決定してから話そうと思っていましたが、検査や通院でシフトを変えてもらわないといけなかったりで、副園長、担当している部署の責任者、仲良しの同期の3人にだけ話しました。
初めて病院に行ってから2日後、針生検の日です。
ただでさえ、注射が苦手な私
「ちょっと、太い針を胸に刺してガチッと組織を取るから、部分麻酔するね。」
なんて、説明を受けたらもう、ビビるしかなかった
検査の前、先生は
「ちょっと、大きな音がしてビックリするかもしれないから、一回、空で打ってみるね。」
と、音を聞かせてくれました。
(この時、見ていても良かったんだけど、針を見たら逃げ出したくなると思って、目をつぶって現実逃避してました)
『バチッ』私『ビクッ』
見てなくても、逃げたかった
私「ビビりなんです…」
看護師さん「いやいや、華さんだけじゃないですよ〜。あんな音聞いたら、ビックリしますよね〜」
本当に先生も看護婦さんも優しいんです
部分麻酔が効くのを待って、
先生「それじゃ,打っていきますよ〜」
あんなに、ビビりまくったのに結果は…。
何にも痛くありませんでした
『えっ?終わったの?』
ぐらいの感じ
(ただ、術後同じ病室になった方は針生検が1番痛かったと、仰っていました。なので、個人差があるのかも…。とりあえず、私の行った病院をおすすめしておきました)
先生「まれに針を刺した所が痛くなる事があるから、念の為、痛み止めを出しておいてもいいよ。とりあえず、持っておいたら安心するから。」
と言われたので、一応貰いましたが、それも、飲む事をありませんでした
ただ、針を刺した所が内出血みたいになる。と、聞いていたので、分かってはいましたが、左胸の半分青あざみたいになり、見た目かなりすごい事になりました
(それでも、痛みは押さえたら痛いのかなぁ…?ぐらいの痛みが1〜2日あったぐらいです)
さてさて、次はいよいよ結果です
どういう感情だったのかなぁ…。
エコー検査の結果、左胸にしこりが2個。
1.5㎝と1㎝ぐらい。
もうこの時点で1番に思った事は
『もう、このしこりは癌決定だなぁ』
でした。
ただ、先生がおっしゃるにはまだ、この段階では癌がどうか分からないから、これから、針生検をして詳しく検査するとの事💉
ただ、なんとなく漠然と治療をすれば、治る❗️と思っていました。
これは、今でもそう思っています
少し、話はそれますが、うちは母を癌で亡くしています。
父も亡くなった原因は癌ではなかったけれど、何回か癌の手術をしていました。
なので、いずれ、自分も何かの癌になるかなぁ。検査しないとなぁ。と思いながらズルズル検査しないまま過ごしていました。
今回、なんの症状もなく、初期で見つかったのは本当にラッキーだったと思います。
この段階だったら、完治出来る❗️
そう,思いました。
昨年,知り合いの方が乳がんになりました。
でも、入院は1週間程度、その後すぐ、仕事復帰もされ、お子さんを後ろに乗せて自転車にも乗っていました。
『だから、自分も大丈夫❗️』
それに、やっぱり、北斗晶さんや向井亜紀さんのように克服して、元気に過ごしている方がいる。というのは心強かったかな
ただ、やっぱり、癌は怖い病気。治らない病気。っていうのも頭にあります。
この時は
『大丈夫❗️完治する❗️』
っていう気持ちと
『本当に大丈夫❓治療は辛いかな❓いつまで生きられるのかな❓(大袈裟かもしれないけど本当に思いました)』
が、頭の中で交互に現れ、自分で何をどう考えたらいいのか分かりませんでした。
まだ、癌と言われたわけじゃない。
決定していない病気でクヨクヨするのは時間がもったいない。
とりあえず、治す為には先生に言われた事を一つずつこなしていかないと。
でも、やっぱり笑う気にはならなかったなぁ。
とりあえず、病院の帰りに彼氏に電話しました。
彼とはその日会う約束があったので、病院に行く事で予定がずれる事は連絡済みでした。
彼「どうだった?」
私「うん…。しこりがあった。多分、癌じゃないかなぁ。今度詳しく検査するって。」
彼は,まだ、実感がなかったのか、電話だったからか、まだ、のほほんとしてる感じでした
とりあえず、電話の声が暗い私を励まそうとしてくれました。
でも、動揺は伝わってきました
私がしっかりしないとなぁ。と、思ったのを覚えています。
(ちなみに,彼は4つ上)