浜尾さんの沖田さんかわいくて、優しくて、自分の命どう思っていたのかな。 | 2014年2月までの浜尾京介の役者魂

2014年2月までの浜尾京介の役者魂

私の大好きな役者さんの浜尾京介さん
2014年2月に引退され、「現在は、新たな夢に腰を据え、真剣に新しい人生を歩んでおります。(2016/12/5)」とのこと

いつかまた、浜尾さんの芝居を見る日が来ることを夢見て
これまでの浜尾さんの作品のことをつづっております・・・

 

浜尾さんの沖田総司を思い出しています。

浜尾さんが沖田さんを演じるとき

どんなこと思っていらしたのかを・・

 

楽しそうに笑っている沖田さん

 

今年の秋の朗読の公演で、労咳の遊女の役をいただきました

役作りをしているなかで

薄幸の女性というところから、弱弱しく悲しく暗くなりがちでした

 

ふと、「沖田さん」のことを思い出しました。

浜尾さんの土方さんとの漫才みたいなやりとり

 

そして、浜尾さんが沖田さんをどう受け止めていたのかなあと考え始めました。

 

沖田さんの笑顔

なんだか、泣けてしまうのです。

暗いじゃない、悲しいでもない

でも、浜尾さんの沖田さんを見て、胸が苦しくなる

 

浜尾さんはもちろん、沖田総司の生い立ちや、環境

悲しい部分もきっと見つめていたと思います。

 

作品の中で、クローズアップされている、鉄君の闇

沖田さんはそれも優しく見守っている。

鉄君を見て、自分は幼くして、ここの仲間に入ったのだということを口にする

そして、鉄君に自分の幼い日を重ねる。

そんな時、沖田は少しさみしそうに見えます。

けれど、決して暗くはない。

 

浜尾さんの明るさが、沖田の闇を美しく描き出したように思います。

 

沖田は労咳

池田屋で、倒れながら

鉄君を救うために、命の限り刀を振り落す

 

いつ死んでもいいんだろうなあ

新選組のために、土方さんのために、仲間のために、

そう思ってしまいます

 

ラストシーンの浜尾さんの沖田さん

池田屋でて、仲間と一緒に見つめているのは

明るい希望ある未来なのか

あのころの楽しい思い出なのか

 

このとき、沖田さんは自分の体におきていることに気づいている

浜尾さんは、その沖田さんに優しく寄り添っているように感じます。

 

まっすぐなきれいな瞳

これからも、自分のできる限りで生きるのだという

すがすがしさ

のようにも感じられます。

 

舞台前のこの姿

まさに、笑顔で頑張る気合い!

生き生きと!

沖田さんを生きる。

 

浜尾さんの沖田さんに涙が出ちゃうのは

それなのかな

今を一所懸命生きる

 

そんなことを思いながら

自分のセリフを口ずさみ、朗らかなキャラクターになってきました。

いつでも、人は、笑顔で頑張れるものなんじゃないかな

そして、舞台の上では、その人の命をきらきら輝かせてあげなくちゃ

 

浜尾さんは、いつだってそうしてる

 

やっぱり、すごいなあ・・

 

お稽古中の浜尾さんの姿

あの、無邪気な笑顔もこの真摯な意識から生まれるのに違いない

 

沖田さんと一緒に、浜尾さんも命を懸けていたのだと思います。

 

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