「1と9の謎?」第8話
(命を捨てて決意した終戦の決断とは? )
館 長】「昭和天皇は終戦の決断をかんたんにできたと思う?」
れいこ】「天皇がやめるっていえばもっと早く戦争は
終わったはずだと思うけど」
館 長】「実はあの時の終戦の決断は昭和天皇は自分の命を
捨てきった決断だったんじゃよ」
けんたろう】「え!そうなの」
館 長】「戦争を続けるか、やめるかを決める会議で
陸軍トップの阿南陸軍大臣は昭和天皇の命を守るために
戦争続行という決意だったんじゃよ。
※阿南 惟幾(あなみ これちか)どんなひと?
(昭和天皇からは”あなん”と呼ばれていた。)
昭和二十年八月十五日朝、日本の敗戦を目の前にして
「一死 大罪を謝し奉る」と書き残し劇的な
自決を遂げた大日本帝国最後の陸軍大臣
(参考ブログ:seijinさん ありがとうございます)
http://blogs.yahoo.co.jp/neo_seijin/29420619.html
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戦争に負けるという事は天皇の死を意味することだったじゃよ」
れいこ】「ふ~ん よくわからないわ」
館 長】「天皇はあのとき和歌を読んでおられる。
『身はいかになるともいくさとどめけり
ただ たおれゆく 民をおもいて』
館 長】広島と長崎に原爆が落とされもうこれ以上
国民の犠牲を出すのは忍びないと自分の死を覚悟して
終戦を決断したんじゃよ。
戦争を続けるか、やめるかの大事な会議の時、
意見がまとまらず天皇に意見を聞いた時こういったんじゃ。」
『自分の務めは、先祖から受け継いだ日本という国を
子孫に伝えることである。このままでは、
日本国民はほとんど全部死んでしまうだろう。
そうなれば子孫に伝えることができなくなる。
それゆえ耐えがたいことだが、この戦争を止めようと思う。
皆は自分がどうなるか心配してくれるであろうが、
自分はいかようになっても、ひとつもかまわない。
この戦争を止めて国民を一人でも多く救いたい。
ぜひ、賛成してほしい・・・ 』
館 長】「天皇も泣きながら胸から絞り出すようにして
必死の思いで終戦の決断をしたんじゃよ。
もちろんみなも声をあげて号泣したそうじゃ。」
次回~☆
「天皇の全国ご巡幸」