「1と9の謎?」第6話
(昭和天皇ってどういう人だったの?)
館 長】「きみたちさっきから聴いてると、
憲法やら戦争責任やら難しいことを勉強してるんじゃね」
けんたろう】「あっ館長さん!はい夏休みの課題で
憲法を調べる事になったんです。
ところがいろいろ難しくって・・・。
昭和天皇のことも平成生まれの僕らには全然わからなくって・・・。
館長さん、昭和天皇ってどういう人だったの?
身近なエピソードってある?」
1928年(昭和3年)11月、即位の礼の昭和天皇
館 長】「うん、食べ物はそばが大好物で
朝食はハムエッグを好んで食べたそうじゃ。
肉も好きで晩年体調が悪化したため、
好物の肉料理が食事に出なくなったことを
残念がってたそうじゃ。
スポーツは相撲好きで好きな力士を
一生懸命応援して楽しんでたそうじゃよ。
若いころゴルフにも挑戦したんじゃが
下手くそですぐやめたそうじゃ。
また、海の生物も好きで釣りも良く楽しんだそうじゃよ。」
けんたろう】「なんか私たちと変わらないね、親しみが湧いてきたよ」
館 長】「NHK朝の連続テレビ小説を見るのが日課だった。
中でも『おしん』がお気に入りだったそうじゃよ。
歌番組も楽しみにしており、祭祀(新年を迎える儀式)を
行うため最後まで見れなかった紅白歌合戦の結果を
側近にたずねたり、なかなかの歌謡曲通だったそうじゃよ。」
れいこ】「へぇ~そうなんだ。私も歌大好きだから身近に感じるわ」
館 長】「しかし、25歳と若くして皇位につかれ
2度の世界大戦を経験し、ご苦労も大変なもんじゃったんじゃ。
わしらの世代にとって昭和天皇は一言では言えない、
同じ時代を生き抜いてきた特別な存在じゃった。
物も食べ物もない時代、心のよりどころでもあったんじゃよ。」