VW UP! 始動不能 ASG(セミオートマ)のトラブル | 一休の整備記録簿

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日々の自動車メンテナンス記録

フォルクスワーゲンUP!2014年 DBA-AACHY E/G CHY 走行)69000Km

エンジンチェックランプ点灯、アクセル踏んでも走らない。

 

DTCを確認すると、

エンジンエレクトロ二クス

 ・P022200 スロットルバルブアングルセンサー2低電圧

 ・P012100 スロットルバルブ・ポテンションメーター信号異常

他、システム多数異常表示ありだが無視(笑)

スロットルバルブのカプラーで5V・アース・アクセル開度で電圧の変化を

点検し、スロットルバルブの異常と判断、新品は113000円、VWは高い”

リユース部品で3万弱の部品と交換し、スロットル学習を終えサクッと完了した。

 

(お客様説明画像)

 

納車の予定だったが、お客様と納車の段取中に、ミッションASG(セミオートマ)

ギヤシフトのタイミングに違和感があるという。

スロットルバルブ交換後の走行テストで異常は感じなかったが、ASG警告灯が一瞬

点灯したことがあり、そのことは伝えた。

 

一度、ASGのアダプテーション及びクラッチポイントを学習し様子を見てはどうか?

と提案し実施することになった。 しかし思わぬ事態に至る・・・。

 

アダプテーション前にDTC確認、ギヤボックスエレクトロニクスには以下の通り。

 ・P060B00 ECU,インターナルA/Dプロセッサーモニター故障

 ・P248700 クラッチ温度高すぎる

ともにPassiveであり、故障コードも消去できたので あまり気にも留めなかった。

その後、ASGのアダプテーションとクラッチ学習を行った。

学習中はミッションからマグネチックバルブ?の作動音があり普通に完了する予定だった。

 

 

ところが、「ギヤシステム基本調整されてない」と表示。

その後のDTCはP175F00 ギヤシステム基本調整されてない、そしてDTC消去ができない。

そして、まさかのエンジンが始動できない(汗)

エンジンDTCはなし、ギヤボックスエレクトロニクスのFFDを見ると、

 ・セレクトレバーポジション・・Gear lever input signal 故障

 ・ギヤボックスモジュール、学習ステータス・・Not trained

 

 

何度繰り返しても状態が変わらない。

おそらく学習とともに何らかの理由でNレンジが読み取れなくなったと憶測。

 

最近はジェットストリームの時間まで仕事するのはヤダ(笑)

明日改めて点検してみることにする。

自宅に帰路の車の中でもギヤユニットの故障が頭を過ぎる、高け~ベな(汗)

 

翌日仕事が落ち着いた夜な夜な

現在故障はP175F00だが、入庫時のイベントメモリーDTCが気になり詳細を確認する。

 ・P060B00 ECU,インターナルA/Dプロセッサーモニター故障

 

 

読むとASGギヤユニットよりECU不良又はプログラムの不具合要素の可能性が高い?

リプロならともかくアダプテーションやキャリブレーションで壊れるようなことがあるか?

 

そして地元のVWディーラーさんに相談、今までのイベントメモリーとデーターを送って

もらえば調べてくれるとの事、でも2~3日下さいと(嬉)

 

そして連絡が来た。

ASG関連の新しいソフトウェアの書換、つまりリプロが出ているそうだ。

この領域は我々もお手上げなのでお願いすることにした。

 

そしてTEL、無事にソフトウェアの書換で完治した、VW〇〇のIさん感謝!

その後、弊社でも走行テスト、DTC再読取りを行い異常がないことを確認して納車した。

 

今回、イベントメモリーとしてを残しておいたのでVWさんとのやり取りもスムーズにできた。

過去の履歴、Passiveだとしても、スルーしてはいけないとつくづく感じた事案であった。