男児の祝い着のご依頼です

こちらの2枚は、袖裾と、腰替わり、腰のあたりに、多くは、筋や格子柄を織り出した熨斗目文様(後染めの染め熨斗目文様もある)を久しぶりに、思い出させてくれました

江戸時代には、武士の小袖として上下、裃(かみしも)の下に着用されてた熨斗目小袖(略して熨斗目)
明治以降から、産着、宮参り、七五三の男児の祝い用に用いられている


ですが、昨今、熨斗目文様は、ほんとに見かけなくなりました


↓こちらは、少し面影があります








↓こちらは、模様が変化してます





昨今は、熨斗目文様では無く、兜、虎、鷹、その他の力強い文様が多いです








↓こちらが、熨斗目文様です、熨斗目(のしめ)と呼ばれたりします


熨斗目


たしかに、裃(かみしも)の大きく開いた胸元、そして、袴の脇あきから熨斗目文様の模様の切り替えが覗くと、着映えします


能および狂言の装束として、

段熨斗目、無地熨斗目、縞熨斗目の三種もある

(能装束は模様の位置や幅は一定してない)


裃の袴と仕舞袴は、熨斗目文様の見え方も違います



余談ですが、近頃の袴は、股に、お手洗いが便利なファスナー付き仕立てや、ストレッチ素材等も流行ってるようですが…


例えば、襠(まち)あり袴の、動きやすさは、その人に、襠の寸法(マチ下)が合ってるかが、とても大切です(着付けの紐位置決めも大切)

膝の位置は、身長や、足の長さに関係なく人それぞれです


(着物)着るものの寸法は、全てに(着姿、着心地、着付けの手間)大きく影響します

もちろん着付け方も…




1996年、帯結びと着付け160ページ(時代物、舞踊、冠婚葬祭)演劇出版社出版事業部

 


◯熨斗目文様と

熨斗文様 束熨斗(たばねのし)は似てますが、この熨斗とは、熨斗鮑、貝の鮑を、熨して乾燥させ、束ねた模様で、

熨斗目文様のは、全く違う文様です












ブログランキング・にほんブログ村へ