高座としましたが

落語みたいに面白くはないかも

 

快適な家に住うことができますよう

授業形式で書いていきます

 

これも28年前にお話をいただいた増築工事

木造住宅の一部をRCに建て替えて

右側の既存母屋と新たな木造の玄関ホールでつなぎました

RCの居間兼ピアノレッスン室

 

28年前 1996年はノリに乗って設計してましたね〜

年に6軒の住宅設計を行っていました

 

 

 

 

建築士はどんなところで仕事してるの

 

書いていき

 

       1時限:建築士ってなんだろう?
       2時限:建築士が設計と工事監理をできる範囲
       3時限:設計監理業務(設計監理の仕事内容と契約範囲)
       4時限:設計監理業務(俗にいう設計料)
       5時限:設計事務所ってどんなところ? 設計事務所選び
       6時限:建築家と建築士の違い

 

 

設計事務所ってどんなところ

建設業には株式上場の大手さんから大工さんまであり

それぞれ得意とする(慣れている)分野があります


同じように建築設計事務所にもいくつかのタイプがありますから少しお話します

一般的な独りよがりな思いで書いてますから その辺りご理解くださいね!

 

A全国大手
 官公庁(国クラスも含めて)や大手企業の大型施設を主に設計監理している
 建築士などがン十人以上いてそれぞれ専門分野で仕事をしている
  各地に支店や支社がある
 住宅の設計監理は殆どやらない

 協力事務所を沢山もっている
 自社ビルかビルの一部にあることが多い

 

B地場大手
 官公庁(国クラスも含めて)や地場企業の大型施設を主に設計監理している
 建築士などが10~30人程いてチーフ制をとっているところが多い
 住宅の設計監理は滅多にやらない

 協力事務所を沢山もっている
 自社ビルかビルの一部にあることが多い

 

C地場中堅
 官公庁(国以外のクラス)や民間の施設を主に設計監理している
 建築士などが数人~15人程いてチーフ制をとっているところが多い
 住宅の設計監理はすることもある

 協力事務所をもっている
 自社ビルかビルの一部にあることが多い

 

D小
 官公庁(国以外のクラス)や民間の施設を主に設計監理している
  建築士などが2人~数人程いて主宰者が設計に目を通すことをしている
  グループや組合などをつくり同人的に活動をして大型物件に対応できるところもある
 上記ABCから独立してやっている人も多い

 住宅の設計監理をやっているところも多い

 大型案件は同レベルの同業に協力を求めている

 住宅専門も多い
 マンションの一戸、ビルの一部、自宅続きの建物にあることが多い

 

E零細
 独り若しくは奥さん(建築士)と二人で民間の施設や住宅をやっている

 大型案件は同レベルの同業に協力を求めている
 自宅の一室、自宅続きの建物、マンションの一戸にあることが多い

 

『組織事務所』人材と組織力で仕事をすすめる。大手に多い。大手、中堅に多い。

『アトリエ派事務所』主宰建築家を中心に仕事をすすめる 全国大手から小まである

 

 

ちなみに私は C地場中堅アトリエ派事務所 → D小E零細です〜

5000m2程度までしか設計していません
 

 

 

 

設計事務所選び

重要事項
設計者に会って話を聞くこと、してみること・・・お見合いですよ。いきなりお金は取られません
経歴や作品を見せてもらう・・・・・・・・・・・作風と設計者の人柄がわかります
設計監理料の仕組みとおよそのところを聞いておく
相性が合わないならお断りすればすみます・・・・がたがた言うようであれば依頼しなくて正解

設計監理を依頼するには

下記のA,B,C,Db,E.F,Gのようなところはお薦めではありません

 

A建設業と兼業
 建設業(ゼネコン、ハウスビルダー、建築会社、工務店、不動産業)に所属する建築士がいるところ
  サラリーマンなので会社の利益を第一にしている
  設計に慣れていない建築士が下請け設計事務所を使って設計している場合もある
  稀に、優秀な設計スタッフを抱えているところもある

 

B代願事務所
  建築士事務所の看板を掲げて、建築の確認申請業務を主して行う設計事務所
 建築士の資格のない大工さんや工務店が建築確認申請に必要な図面と書類だけを依頼している
  工事監理はほとんど行わない住宅などでは住宅保証の検査に立ち会う位で、建主のための設計事務所ではない

 

C下請け事務所
 ゼネコン、建築会社、工務店、ハウスビルダーなどの

 下請けで事務所の収入を得ている設計事務所
  事務所を開設したけど仕事が少なくてやらざるを得ないところが多い
  下請け設計は自分で判断、決定しないし責任もとらない

 なぜなら、元請けの言われるがままの設計図を作成することが仕事だから

 

D不動産系専門事務所
 建売住宅=デベロッパーの設計をしている
 Da デベロッパーから依頼を受けて、建主と契約を結び設計監理をする
 Db 下請け事務所と同じことをやっていて

    安い設計監理料で図面と監理を引き受けている

    印鑑だけ押していてあまり現場にはいかない(そのリスクはあるけど)

 

E芸術家気取り事務所
 豪邸の設計は予算がたくさんあると実用性と芸術性の双方を可能にするが

 一般的には奇抜なデザインで予算もかかり
 住み心地は悪く、機能的にもよくないものができてしまう

 建主の要求に耳を傾けない人もいる

 有名建築家には用心が必要
 多少のことは目をつぶって思いきった形の建物で生活したい人には抵抗はない

 

F儲け主義事務所
 頭が低く、社交的で、口も上手で建主の要求をハイハイと何でも聞いてくれる
  中には業者からバックを貰っている人もいるとの話を耳にする
  バックがあるなら設計料は安くても気にならない

 

G施工図事務所
 施工図(工事のための詳細な工種ごとの図面) を作成することが仕事で

 大形の建設現場などではゼネコンの制服を着用して仕事をしている