あっと驚くようなニュースが飛び込んできましたね

私たち 建築関係者にとって 驚愕の話です

 

富士見通り

[NHKニュースからお借りしました]

 

地域住民への説明も済ませ(納得されたかどうかは別)

建築確認申請を経て着工し

確認機関の完了検査も終わり

引き渡し直前の解体決定

[日経からお借りしました]

 

色々なニュースやSNSなどで事情や憶測などが伝えられていますが

そのことは置いといて

 

建築を取り巻く法令関係のことをお話しします

 

個人や企業が建物を建設するときは

その敷地に関係する多くの法令を調査し

法令に適合する建築物を計画し設計します

 

法令に適合するかどうかを確認してもらうために

書面で届けるのが

建築確認申請です

 

建築許可ではありません

建築許可:建ててはいけない所に特別に許可申請をしてOKを貰う

 

 

 

では 本題

 

 

都市計画法(用途地域など)や建築基準法などで

その敷地における建築物の大きさや形態などが規制されます

それは無秩序な行為を抑え

良好な環境を保つためです

 

この用途地域などを制定するときには

地域移住民に何度も説明会を開催して

(反対しても聞く耳持たないことが多いけど

これは賛成者がいるから)

 

条例を作成し

地元の議会でも賛成されて可決です

 

『そんなの知らん』と言う人がいますが

それは無関心だったからです

知らなくて引越してきた人は勉強不足

 

無関心は地域づくりに参加してなのと同じで

自分の権利も放棄してることになります

 

 

高度成長期に定められた用途地域などは

ある程度の抑制はあるものの

土地神話の一端を担い

大切な景観や環境などは置き去りにされた経緯があります

 

今回の国立の富士見通りに関しても

条例制定時に道路から30mほどの範囲に

高さ制限などを設けておけばよかっただけなのですが

そのような意見があったにしても押し潰されたのでしょう

 

多くの方の無関心の代償です

 

 

それと日照権や、通風眺望など

諸々を隣地などに求める方がいらっしゃいますが

それらは自分の敷地内で自分が確保することが

法の大前提になっています

 

見晴らしの良いマンションの前方が空き地であっても

そのこには自分のマンションと同じようなものが建つことを

想像しておかねばなりません

 

戸建ても同じ

少し土盛りしただけでクレームを言う人もいます

 

日陰に関しては

建物の高さでなく幅で決まることも

理解できない人います

 

 

 

みなさんにわかって頂きたいことは

ちゃんとしたプロの意見を参考にして

敷地や間取り、デザインの選択をしてくださいね

と言うこと