「表情いろいろ十人十色」というタイトルがついたキャラクター的な花器です。



作者は作品一つ一つに別の花を活けるつもりで作ったようですが、それですといけばなで全体を一つの作品としては見せにくいので、複数の器を花材で繋げて一つの世界を創る手法を採りました。



この作品は正面が魅力的なのですが、正面を向けて花を活けるとキャラクターの顔が隠れてしまうので、器を斜めに置いて、横や斜めから見て魅力のある花で、なおかつ器の小ささに見合う花を選びました。



オンシジウムを切り分けて水が溜められるようにできている器に挿し、器の存在感を邪魔しない線の花材のベアグラスで器と器を繋ぎました。 



ガラスのキャラクターと花が創り出す不思議な世界です。



以上、ガラス専攻3年生8名の作品と私の花とのコラボをお楽しみいただけましたでしょうか。 



このコラボが皆さんの今後の制作の一助になれば幸甚です。


最後に、工芸工業デザイン学科ガラス研究室教授の大村俊二先生、非常勤講師の近岡令先生、助手の志田真菜実さん、柴田有紀さん、ガラス専攻3年生のみなさん、デモンストレーション並びに展示をご覧いただいた方々に心から感謝いたします。