花:サンゴミズキ、カラー(グリーンガッデス)
器:山田紗友美作ガラス花器
ガラス板をキルン(電気炉)で変形・熔着した花器です。
残念ながら作業工程中に割れてしまったとのことですが、頑張ってリカバーしています。
彼女もまた角の立った器と相性の良いカラーをプレゼンテーションで活けていて、とても好感が持てました。
アクシデントに遭いながらもそれにめげない姿勢に応えるべく、器の割れ目を景色と解釈してサンゴミズキを折って組み、同調させました。
そこに瑞々しいカラーを一本。花と器が一体となってスタイリッシュなあしらいとなりました。
花:オンシジウム、ニューサイラン
器:山田紗友美作ガラス花器
花材に余裕を持って特別講義に臨んだので、時間の許す限り花を活けさせていただきました。
同じ花器にオンシジウムを投げ入れ、そこに器の割れ目に同調するように裂いたニューサイランを挿して折り込みました。
こちらは華やかさの中に鋭さが効いたあしらいになりました。
☆加藤先生のスピリチュアルメッセージ☆
成功したか失敗したかは他者が決めるものであって、自分が決めるものではありません。
ほかの誰かの意見を聴くことで思いがけない活路が開けることもあります。
殊に花の器は花を活けることで花が入っていない時の印象が逆転することがあります。
もしそれを狙って作れたとしたら、観た人の心を間違いなく掴めるでしょう。
器が割れてしまったことは不運でしたが、それにより活け口が中ほどに下りたことで普通に上に活け口があるよりも面白い花が入る器になっています。この場合、活け口の背の部分が花の背景となるような色と大きさであれば、より花が引き立ちます。