あなたも保育士の勉強を始めよう!資格マニアでも保育士志望でもない40代イクメンが保育士の勉強を始めた理由。そして合格に至るまで

あなたも保育士の勉強を始めよう!資格マニアでも保育士志望でもない40代イクメンが保育士の勉強を始めた理由。そして合格に至るまで

当ブログは元々、諸事情でなかなか子宝に恵まれず、40代でやっと父親になった手探り子育て体験を綴っていくものでしたが、2021年8月から、私の保育士試験受験体験を書き綴るブログとしてリニューアルすることにしました。(「40代とうさんイックメン日記」から改題)

 保育士としての転職を考えていたわけでもなく、そして資格マニアというわけでもない私が、なぜ保育士試験を受験し、資格を取ろうと思ったのか。
 サラリーマンとしてフルタイム勤務、二馬力(共働き)で、受験期間の大半は未就学児2人の育児をしながら、勉強時間を捻出。そんななかで、果たして合格できるのだろうか、こんな勉強法でいいのだろうか、といった受験生なら誰もが通る不安な日々の中で去来するさまざまな思い。
 さらには、保育園・保育士制度に関する問題提起まで、さまざまなことを書き連ねていきます。
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最終合格しただけでは、保育士として仕事につくことはできないのがこの試験。そう、保育士としての登録が必要だからです。

 

私はペーパー保育士でよかったのですが、講演や物書きをたまにやったりするので、その際の肩書として保育士を使いたいと思っており、となると、登録が必要だろうということでケチらずに申請しました。

 

2カ月かかるって書いてましたが、先日保育士証が届き、晴れて登録されました。小池百合子の名前なのがむかつくけど…。

私は幸いにして実技試験は一発合格でした。だからか、その1回は凄く鮮烈な印象が残ってます。

私は日本最大の東京都試験を受けたので、実技の会場には、日本一、多くの人が集まっていました。

造形の試験は、一斉にせーの、で受けられますが、言語と音楽は1人ずつ個別試験。たくさんの試験室に分けて同時進行でやるにせよ、ほんと半日がかりの大仕事です。

 

実際に試験を受けて思ったのが、会場に行くと、受験番号別に、開始時間と場所の一覧表が配られ、所定の時間に集合場所に行くように指示されるのです。受験番号●●番の人は、●時●分ごろに試験開始、なんて具合。それが、ほんと分刻みで書いてあるのです。

 

直前待合(試験室の前に椅子が並べられているところ)まで行くと、前の人が終わったらすぐ次の人は入ってOK、なんて指示され、ほんと分刻みで次々と試験が進行していくのを目の当たりにします。

 

ここで違和感。そんなテキパキ進行して、ちゃんと採点できるのかって思いませんか?

 

採用面接なんかだと、面接後に面接官がシートに記入したり、あるいは複数の面接官で意見交換したりする時間が最低数分かかりますよね。そういうのが全くなく、ほんとに次々と次の受験生が入っては出て、の繰り返し。

 

ほんとにこれで適正な合否判定なんてできてるの?と叫びたくなりました。

いや、膨大な受験生を1日で処理するんだから仕方ないよ、ということなのかもしれませんが。

 

これは私の勝手な予想ですが、試験官は、50点満点の配点簿を持っていて、音楽なら2曲を弾き歌っている最中に、サササッと各配点項目(5段階評価?)に〇をつけてしまう。そうでもしなければ、「ありがとうございました」って言って受験生の出入りがあるまでに採点を終えられない。

終えられなければ、次の受験生が来てしまって前の評価なんて忘れてしまう。合否判定できない。それでは困ります。だと、「光速の合否判定」がどうしても必要になる。でもそれで本当に大丈夫なんでしょうか?とずっと思っていました。

 

まあ、1回でパスしてしまったので、そんな悩みも吹き飛んでしまったのですが。ただ、自信があった(伴奏は完ぺきだった自負がある)音楽がなんとギリギリ30点合格。危なかった…。緊張して小声になってしまったからなのか、でもギリギリ30点はないだろ!と疑問しきりです。

 

音楽実技は、音楽練習室でピアノを猛練習。

 

では言語試験の練習はどうしたかー。

 

よく、芸人や役者たちが、どこで台本・セリフの練習をするかって問題になります。夜、人気のない公園で

練習していたら近所の人に気味悪がられて通報された、なんて笑えない話がありますが、言語試験も、どこかの部屋で、聞いてくれる人に聞いてもらいながらやれること場合とは限りません。それこそ外で一人練習となることがけっこう多いのではないでしょうか。その場合、やはり場所が問題となります。

 

私自身は、一人練習の時に使ったのがカラオケボックス。ひとりで朗読していても何ら気にならないからです。ランチプランなどを使って、毎日昼休み、同じカラオケボックスに行って一人黙々と練習を続けました。

 

他にも、駅のホームの誰もいない先端部で一人小声で語り続けたこともあります。

 

と、場所の話ばかり書いてしまいましたが、そもそも何の話を選んだのかを言っていませんでしたね。私は「おおきなかぶ」にしました。ちょうど昨年に、こどもの保育園の学芸会でまさに「おおきなかぶ」をやっていてストーリー進行が頭に入っていたのが最大の理由ですが、「さんぶきのこぶた」などに比べて筋書きが単純(繰り返し)で、時間の計算もしやすいと思ったためです。

 

実際、当日試験会場で、自分の前、前の前に受ける人の様子は廊下から見えたりするんですけど、「おおきなかぶ」選択率は間違いなく高いと断言できそうです。

 

ただ、「おおきなかぶ」をしゃべるには大きな欠点があります。リピートが多すぎて、繰り返していくうちに、爺さん、婆さん、孫、犬、猫、ネズミの順番を誤って飛ばしてしまうような事故がおきやすというところです。

音楽実技の伴奏楽器をどれにするか。二転三転し、結局ピアノにしました。前回書いたように、練習の事情もあったのですけど、よくよく考えると、ピアノ以外(アコーディオン、ギター)は、試験会場への持ち込みが前提です。まあ、音楽実技だけだったらいいんですけど、言語にせよ造形にせよ、もう1科目受けなければならない。

 

となると、荷物を持ち歩くのはとにかく面倒。盗まれないようにどこに置く?トイレ行くときは?とか結構考えてしまいました。

実際、当日の試験会場(都内の某女子大)に行ってみたら、楽器持ち込みの人なんていやしない。というか、待機場所(学食)が狭くて狭くて、楽器持ち込んでたらどうなってたの、ってくらいでしたよ。

 

だから、実際に持ち込む人なんてほぼほぼいないんじゃないか(試験運営側もそう思っていて、持ち込む人に対する配慮なんてしてない)と思いますね。よほど、ピアノが苦手だという人でない限り、持ち込み楽器はそういう意味でお勧めしにくいです。

 

あと、ピアノにした理由は、保育士試験向けに、演奏レベル(初級・中級・上級)に応じた伴奏譜が流通していることです。実技試験会場の待機場所に行ったら、周りの人が楽譜をもって直前でも机の上で指を動かしてイメージトレーニングをやっていて、楽譜を並べていたので…。私なんかは、ネットで無料のものを適当に拾いましたが、本当にピアノ譜は充実しています。

 

ただ、ピアノにする場合の重大問題が一つありました。うちにはキーボードはあってもピアノはないということです。キーボードとピアノはタッチが全然違い(ピアノは重い)、普段キーボードでばかり練習し、本番でいきなりピアノだと、重くてしっかり鍵盤をたたけなかったり、ミスタッチやテンポ狂いもしかねません。なので、普段からピアノで練習できる環境を探さなければなりません。さてどうしたものか。

 

答えは、音楽練習室にありました。

私の勤務地は繁華街もある大きなターミナルなのですが、ライブハウスとかに出演するセミプロの方の事前練習用のレンタルルームがあり、30分間数百円でアップライトピアノを借りられたのです。

一応これで、最低限の負担(直前2週間ほどは毎日30分)で、練習できる環境を得られました。

先日、物置に隠してあったアコースティックギターが子どもに見つかって、これなに?という話になったので、実技試験の話を少し。

 

前にも書きましたけど、私は実技試験で音楽と言語を選んでいました。

 

 

音楽は、保育園で子どもに歌を歌わせる(歌って聞かせる)ことを前提とした技能を問うわけですが、指定された課題曲について、正確な音程・リズムで歌唱するだけでなく、伴奏も付けなければいけません。

 

その伴奏は、ピアノ、アコーディオン、ギターのいずれかですることになっていて、私は昔エレクトーンを多少やっていたので、キーボードは今も持っていて弾けるし、その延長でアコーディオンも持っていて弾けるんです。実はアコギも昔ちょっとだけ、コードを弾くぐらいならできるんです。

 

3つとも楽器が下手にできるんで、さてどれでやろうかって考えてしまった次第。

実際には、コードのついた伴奏譜がいるんじゃないのとか、いろいろ問題はあるわけですけど、私は目移りしちゃんたんですわ。

 

まず、私が5月の再試験で筆記試験全科目合格を確信した直後は、一番自信のあるアコーディオンで行こうと思ったのね。実はそう決意して、伴奏にセブンスコードがちゃんとできるように、120ベースっていうそれなりの機種、10万円以上するやつだけど、わざわざ1台新調してしまったのです。で、練習に明け暮れてたんですけど、ちょっと伴奏が難しい、というか、伴奏譜がないので、果たしてこれでいいのだろうかと迷い始めてしまったのです。

 

で、ギターであれば、コードをカッティングしてメロディーは弾かなくてよい、つまり伴奏としては一番楽だろうということに気づき、しかも2曲ともヘ長調+ニ短調の基本コードを押さえておけばいいので楽だろうと。で、いったん、ギターに目移りしたのです。ギターは持ってなかったのですが、家の片づけをしていた知人が譲ってくれたので、入手して練習し始めようとしたのですが、子どもの目を避けてなので、難しい。

 

で、結局キーボード(ピアノ)を選ぶことになりました。続きはまた明日。