耳鼻科の診察。


先生は意外と若く、それでも「できる」感を醸し出した先生だった。

まだ若そう。。。


で、診察台で先生と向き合って看護婦さんが横で言う

「頭を後ろにつけて上向きにもたれてください」と。


で、素直にもたれて上を向いた。


医師の診察道具は進化しているのか!?

以前はいつも「もっと上を向いて!」と怒られたものだ。


歳のせいか、あんまり鼻の穴を見せることに恥じらいを失った私は

堂々と注意を受ける前に上を向いたのだが、無用だったらしい。


先生は冷静に一言。

「そんなに上をむかなくても結構です」

内心馬鹿にしてたかもしれないなぁー。。。


まぁ、それはさておき、先生の口癖がやたら気になった。

「薬をぬっておきます、いいですね」

「鼻はかまないでください、いいですね」

「飲み薬をだしておきます、いいですね」

「また診察きてください、いいですね」

「処方箋をだしておきます、いいですね」


テンポをとるためか、文が切れるごとにいう「いいですね」。


ひねくれものの私は、何度か「はい」を繰り返していたが、

最後の方で一度スルーしてみた。いわゆる無言で頷くという仕草にしてみた。


そしたら、不安そうにこちらを振り返り「いいですね」と繰り返す。

テンポを崩されたのかちょっとご機嫌ななめなのか、2度目の

「いいですね」は心なしか強い口調だった。


が、そんななか、私は薬を入れられた鼻がクシュクシュして、

「ックシュン」とクシャミを1つ。

「大丈夫ですか」と、やっと事務的な会話から解放された。


やっと語尾の「いいですね」がない会話をしたのだから。




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