タイで知り合った友人と、日本へ帰国後よく遊んでいた。

彼は私に惚れてるのではないか?と思っても仕方ないくらい

私のことを知りたがる。

絶え間なくメールが来て、この歳になると気分は悪くない。


昨年は水族館やら映画やら、ボチボチ出かけては、お酒を共にし

語り合ったのだが、、、。年の暮からお互い休みの関係やら

諸事情やらでなかなか会う機会がめっきり減った。


今年に入って私は原因不明の神経痛に襲われ、首を少しでも

動かそうものなら背中中に電気が走るような痛み。

同じ姿勢をしているだけでその痛みは強くなってくる。

夜は眠れないし、仕事も手に付かず、リハビリの日々。

病院でMRTをとるにも予約待ち、1か月も先と来た。

最終的に医者の判断は、ストレス。

理学療法とカウンセリングをあわせての治療がはじまった。

とはいっても、私の場合、通常から言わせると大したことはない。


徐々に良くなり、日常に戻ったと思ったら、久々のその友からの連絡。

5歳年下の彼は花見に行こうと誘いをくれた。

ラッキー!

珍しかった。いつもいつも「今日はどうします?」「何が食べたいですか?」

「どこ行きましょう」と気がつけば私が行先や店を決めていたのだから。

相手からの提案は初めてだったといっても過言ではないんだ。

そぅだ、仕事が忙しくなったのも事実だが、それ以上に連絡を

拒んだのはこういう諸事情が私の中で大きな要因となっていたと

今から考えると納得できる。


が、せっかくのお誘いにも予定がなかなか合わず、時期が少し

遅くなってしまった。

だから気を使って○×ではまだお花見ができるらしい!と

伝えたのに、花見を楽しみしている私に、「もぅ遅いですね、映画でも

見ません?何がみたいです?」とか頓珍漢な事を聞いてくる。

がっくりきた私は「また次回にしましょう」と言葉を濁す。


また時間がたった。そして今月に入って、また久々の連絡。

「飲みに行きましょう!」となぜかノリノリの誘い。

しばらく仕事が立て込んでて返事ができないでいた。

そしたらいきなり「お忙しそうですね、飲み会はやめましょう。お忙しい時に

誘いのメールをお送りしてすいませんでした」とあっさり。

???である。

あまりにも嫌味っぽく、それでいて「らしく」ない対応にムカついたから

「はい、忙しいです自分のことで精一杯で、人のこと考える余裕は

ありません」と返事してみた。


そしたら次はやたら腰をひくくしてメールがきたんだ。

「僕は鬱なんです。心療内科に通っています・・・」と。

おまけに私を心配する言葉もいくつか含まれていた。

私を励まし、褒める言葉も。


私と連絡をとらなくなってからの時間、何があったのかわからない。

でも、私にはどうしようもない。

どうしたらいいんだろう。

周りにはこんな鬱の人がわんさかいて、自分も今結構やばい橋を

渡ってて、人のこと心配してる暇はないのに、なぜか、何かを

してあげなくては。。。とまた気をもんでしまうのだ。


それでなくても会社では私は上司の裏切りにあい、横領罪を

負わされそうになったり、同僚の組合活動の活発化を煽り立てる

契約社員に頭をかかえているのに、もぅお腹いっぱいなんだ。


鬱の姉をもった友人は、彼にとことん付き合う気力がないのであれば

ある程度さっぱり接したほうがいいという。

自分の中で、一方では人としての針が揺れ、一方では精神的体力の

針が揺れ、その両針がメトロノームのようにとまらないんだ。

単純に心苦しい。


そしてまだ鬱だと告白されたメールに返信ができていない。