円相と壺 | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

水石の深淵なる美を見つめて

山水景情石では無い場合、掛物は墨蹟が似合うと思います。

 

 

恐らくは、この程度の表装を施すと最低3万円ほどは掛かると思います。

しかし、私がこの御軸を購入した価格は凡そ三分の一なのです。

いかに需要が無いか・・・と言う事ですね。

 

署名から人物を調べまして、西部文浄老師だと判りました。

 

書籍も出されていましたので早速購入致しました。

 

『意味内容を知ろうともせず・・・』

反省しきりです。

 

最近、私が水石について思い募らせていたことが、簡潔に書き表してあります。

それが、『言い換えるならば、・・・』以降の文章です。

 

 

購入した書籍は初版本で、サイン入りです。

『梨花一枝春』の語句が墨書してあります。

 

 

感受性を研ぎ澄ませ・・・と言う事ですかね

 

 

 

 

 

 

 

 

無にして無限

 

 

主石は『メロン馬蹄石』です。

この大きさだけとっても大変珍しい石です。

 

何処から見ても欠けやソゲなど見当たらず、座りも抜群です。

台座は必要ないのですが、下地が傷ついてしまうため父が作台したものです。

 

 

茶壺と見立てたのでしょうか・・・

焼杉か何かの蓋が設えて有ります。

 

 

球状のコブがボコボコと重なり、

メロン馬蹄の特長を良く表しています。

 

 

 

勿論の事、総天然石

一切の加工は有りません。

 

手油による時代は載っていますけどね。