雨後新晴 | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

水石の深淵なる美を見つめて

 

アメブロ初投稿です。

使い方が良く解りませんが ショボーン

 

 

 

東海地方も梅雨が明け夏本番です。

いきなり暑くなったんで外仕事はキッツいですね ゲロー

 

そんなこんなで、床の間の飾りも変えてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

山元春挙作 『雨後新晴』

 

 

虹は夏の季語だそうです。

 

 

よくよく見れば、画中の人物は裾からげをして蓑傘を被り、

さして荷物も無くいたって軽装ですよね、

 

ちょこっと麓の村まで行ってくるか・・・そんな感じでしょうか?

 

 

雨上がりの空に、待ちわびたかのように一羽の鳥が舞う

 

 

バブル期の3分の1でしょうか、

亮にとっては〝買い〟時です。

 

 

3点飾りとしました。

 

 

安曇川の茅屋石です。

 

 

石の勝手に悩みましたが、右勝手の飾りとしています。

 

 

パッと見、派手さも無く

リアルな描写と言う訳でもなく、

なんとなく物足りないような・・・

なんとなくバランス悪いような、傾いてるような・・・

 

そんな石が見飽きないのです。

その辺りが微妙な線引きです。

 

 

 

砂岩系ですが素晴らしい肌です。

渋さがあるのです。

 

 

 

台座は名工〝広寿〟台です。

鈴木広寿さんも、そろそろ伝説の人となりつつありますね。

私ども菊川水石会は随分と懇意にさせて頂きましたので有難い限りです。

 

 

 

添え草は黄金セキショウです。

まだまだ作り込みが足りませんが・・・

 

 

 

 

画中の人物が目指す地が麓の茅屋なのか、

はたまた茅屋は彼のねぐらなのか、

目から入った情報以上の景色を観覧者の脳裏に描かせるのが床飾りの醍醐味ではないでしょうか?

 

主石、掛物、添牌の組み合わせ

季節感を得られるように十分配慮します。

 

難しく、奥が深いですが

取り合わせを考えている時が

 

楽しいもんですよ、

また、観覧者が飾り手の思う所をズバリ言い当てて下されば・・・

してやったり ニヤリ です。