梅戸神社の美しい狛犬様 | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

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水石の深淵なる美を見つめて

 
PM 3:57   上伊那郡飯島町飯島梅戸神社到着
今回の信州の旅ラストの訪問地です、
 
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社叢に覆われた石鳥居と参道、
濃い緑が残っている神社は落ち着きますね
 
 
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石段を登ると 
 
 
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最初の狛犬ペアがおわしました。 
 
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“江戸流れ” と分類されるタイプのわりと多い狛犬様の形です、
東京のおかたの寄進だそうで、納得ですね
 
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昭和9年奉献 
日本の狛犬様の形がしっかり決まりましたョ的な『それらしい』狛犬様です。 
狛犬様といったらこんな感じの形を想像するのが一般的だと思います。
 
 
 
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石段を登りきった玉垣の両脇に先代の狛犬様がおわしました。 
 
 
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文久三年、1,863年奉献・・・この年の出来事として 
1月   長崎にグラバー邸が完成
6月   高杉晋作が奇兵隊を結成する。大阪適塾緒方洪庵、没
7月   薩英戦争 イギリス軍艦が鹿児島を砲撃し薩摩藩が応戦
8月   近藤勇が新選組の隊名を得る
 
とまぁ、世の中騒然としてます。
彼方此方で要人の暗殺事件がおこり、日本は何処へ向かうのか?
そんな不安が庶民の間でも広まったことでしょう、
 
この時代、宿場町の治安は住民の自治によって守られていたようで、
宿内の安全を祈願して立派な狛犬様が地元有力者によって奉献されたのでしょう・・・
 
 
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拝殿に向って右側の阿形、角付きです。 
 
 
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端正な顔立ちですねぇ、美しいです。 
 
 
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タテガミが肩へと流れて、先端の一部が内側にカールしてますね
 
 
 
 
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左側の吽形です、
頭上に宝珠を戴き、耳は立ってます。立てた耳の先端が折れてるトコロが泣かせる!!!
 
 
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横顔もかなりハンサムです。
 
 
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タテガミの形状がだいぶ違いますね、
コチラの髪型はすべて外巻にカールしてます。 
 
  
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石質も滑らかで硬質なのか目立った風化はありません。
大変美しく保存状態の良い狛犬様でした。
こんなに立派な狛犬様なら宿場町の平和を守ってくれた事でしょう・・・
 
長野県内でも屈指の美しいペアだとおもいますが、
亮的には最も美しい狛犬様ペアは飯田市郊戸八幡宮の狛犬様かなぁ↓↓↓
 
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特徴的にも似通ったところが多いとおもいますが?
文化15年(1818)建立ですからさらに45年前に作られた狛犬様です。 
 
 
さてさて、今回取材した神社・狛犬様もこれにておしまいです。
何回行っても信州は楽しいところです。
 
次回はどこの狛犬様と巨木を求めて旅に出ようかなぁ♪♪♪