まずはその土地の神社の神様に
ご挨拶をすませてから現地に入ります。
現地に到着して土地に入ると
重たい空気が流れています。
準備をしていると、
Ｋさんが気持ち悪くなってきました。
一度、刀を納めて頂いたのに、
また怒らして刀を抜かれた状態なので
何が起こるかわかりません。
相手は五人もの命をとっている
水神様ですから一瞬たりとも気は抜けません。
地鎮祭と同じように外で行うので
みんなの負担を減らす為にも
麻ヒモにて結界を作ります。
こうすることで結界作法をすれば、
より強い結界を構築することができます。
準備ができたのでご祈祷開始
水神様の大きな負のエネルギーに
不浄な霊達も集まっているので
そちらも浄化供養して対処していきます。
ただし、我々は仏教徒でありますから、
水神様をすぐにあげてしまうのではなく、
不信心な人間達によって
こんな状態になってしまった水神様の
憎悪や悲しみのエネルギーを、
少しでも浄化してあげるようにします。
水神様の怒りを鎮まり落ち着いてこられても、
懇ろにご供養をしていき、
水神様にも仏縁を結んで頂く為に
仏様の御加護をお祈りします。
『あぁ、もう大丈夫だ
』
と感じたので、
水神様をあげようとすると
一匹の黒い虫が飛んできて
壇の上にとまりました。
『こんな状態にしてしまって
申しわけございません。
仏様のもとでゆっくりとお休みください』
そんなことで水神様を撥遣
すると虫は飛んでいきました。
次に集まった霊達をまとめてあげた後、
お手伝いに来て下さったご神仏様達へ
お礼の供養をして終了。
『終わりました
』
法妙「めちゃくちゃしんどかったです。
こんなに怒った状態の神様の
ご祈祷なんて経験したことなかったから
怖かったし・・・
」
Ｔさん「ありがとうございました
」
Ｋさん「気持ち悪くなっていたんですが、
終わったら治っていました」
法妙「私も治った
」
『そしたら帰りましょう』
すると、その土地を購入しようとしていた
家の息子さん達が出てきて
不安そうな顔で見ていたので、
『もう大丈夫ですよ』
と一言だけ伝えて出発。
後日、Ｔさんからメッセージを頂きました。
今まで御住職がお話して下さったように、
人間の三毒、こと欲についてのこと、
感謝や信仰心の欠除がどれだけ
恐ろしいものかと、実感しました。
また、このような状態へと導かれる因縁や
前世の悪業の深さも感じました。
水神様の怒りの大きさを知り、
そのような状態にしてしまった
人間が何より残酷だと思いました。
心の中で「Ｔ家を代表して謝罪致します。
本当に申し訳ございませんでした。」と、
お供養の際に思いました。
法妙さん、Ｋさんもご一緒くださり、
本当にありがたく感謝しております。
無事にお供養を執り行っていただき、
御神仏方、御住職、法妙さん、
Ｋさんに深く感謝致します。
ありがとうございました。
余談ですが、生前、映画好きな主人が
映画の「リング」を観て
「今まであんな怖いものは見たことがない。
井戸は怖い、井戸は1番怖い」
とよく言ってました。
何かのサインだったのでしょうか。
水路については水路は止めないよう、
〇〇町の議会に通じている叔父に
お伝えしました。
〇〇町に掛け合って工事を
検討していただくことになりました。
本当にありがとうございました。
これから、私も精進していけるように
努めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
合掌
ご主人もサインを頂いていたのですね。
そういうことを少しでも信じている家だったら
結果は変わっていたのかもしれませんが、
すべての原因は自分の業（行い）の結果ですから
来世では善き縁を頂けることをお祈り申し上げます。
ご主人が亡くなったことでＴさんが
仏縁を頂けたということもありますし、
息子さんが救われたことを考えると
そういったお役目だったのかもしれませんね。
昔の日本人のようにご神仏だけではなく、
山、川、土地の自然など、
目には見えない存在に少しでも
畏敬と感謝の念をもって
生きていければいいですね
