節分の日にあたり、
厄除祈願法会を厳修しました
当寺院で厳修する尊星王供は、
人間の寿命や吉凶などの運命、
禍福(災難と幸福)を支配する
北辰妙見尊星王菩薩を供養して、
一年間の大難を小難に、
小難を無難にと転じ変じて、
願主達の日常の厄災、方災の難を
少しでも無くして頂き、
無事安泰に過ごせるよう
お祈りさせて頂くご祈祷です。
古くは勅願(天皇陛下の勅命による祈願)が
あった時に修された法でありますので、
最高の密教秘法とも言われておりました。
今の時代でなければ、
私如きが修せる代物ではないでしょうから
本当に有難いご縁を頂いていると思います
それに重ねて、指示が出たので
普段はあまり修することのない
一字金輪護摩供を修しました。
というのも、わかりやすいほど
この修法は威力があるのです
真言密教においては、東寺の長者だけが
修することを許されていたほどの
凄い法なのでございます。
伝わっているのは、この一字金輪法を修する
行者がいる半径3500キロくらいは、
他の修法や御祈祷の功徳を全て無効化に
してしまうということです。
なので、密教僧は一字金輪法を修する
行者に功徳をとられないようにする
方法も教えて頂いておるのですな。
最初の尊星王供でズシンときましたが、
その後は軽くなっていっておりました。
しかし、節分前に一字金輪供を修した時には、
何やら障礙となるモノを処理させられた感じでした。
本来であれば受けなければならない
障りなどもあったと思いますが、
無量の罪障を消滅して必ず救済され、
どんな願い事も成就すると言われる
一字金輪の法によって、
多くの障りが除かれたと感じております。
人間である以上、
悪業の報いは必ずあるものですが、
神仏の御加護によって悪業による
ダメージを仏様のクッションにて
小さくして頂けることでしょう。
そうやって守って頂いている間に
仏道修行によって悪業を解消していき、
善業を積んでいくことで、
厄年であっても大きな影響もなく
過ごすことができるようになっていくでしょう。
赤ちゃんや子供のように
守り続けてもらうところから
自分自身でも守れるようにしていくことで、
不安や悩みも少なくなり、
長期的な心の安寧を保ち続け、
より善い人生を歩むことができるのです。
そんなことで、今年も懇ろに
御祈願させて頂きました。
願主の皆様には感謝申し上げます。
ありがとうございました。