私の住む町の公民館には、2つの駐車場があります。

玄関前に広がる駐車場と建物を挟んだ裏手にもう一つ。

そのもう一つは手つかずの荒れ地といった印象。

人っ気のないその場所に、ひっそりと錆びた鉄の塊を発見。

傍らに石碑を伴い鎮座、人知れず、さりとてその存在感たるやです。

 

『戦世(いくさゆー)も終て いつか六十年 今もこの姿 ものを知らす』

 

石碑に目をやりながら、これまでどれだけの目に留まったのかと思いを巡らせる。

今、ここで立ち止まった自身を俯瞰しつつ、まだなにか感じとれる世代であると

気づかされています。