時を巻き戻している


2023年5月21日


告別式の日


朝ご飯の時

母にコーヒーをいれて供えたのを

そのままにしていて

お坊さんが来てからあわてて下げた


お経や焼香をして

すぐにお別れの時になる


母の棺にみんなで沢山のお花を入れた


母はお花が好きだったから

わたしは顔の周りを沢山のお花で

飾ってあげた


みんなに書いて貰った色紙を

母が読めるように

胸に開いて置いた 


本は本来ダメらしいが

兄の希望したクロスワードパズルの本も

ページを開いて間に空気が入るように

して入れてくれた



棺に蓋をされると

もう火葬されるまで

顔が見れなくなる


最後になりますと

会場の人が声をかけてくれる


わたしが最後に

母の頭を撫でて

「母さん またね」

と声をかけた


ありがとうじゃなくて

またねだった


火葬場に着いてからは

最後にもう一度焼香をして

火葬炉に向かう母を見送る時が

1番悲しかった



火葬炉のスイッチは

喪主の兄が呼ばれて兄が押した


わたしじゃなくて良かった

わたしなら

絶対に押せない


マジでトラウマになりそう


火葬が終わるまでは

家族の控え室で会食をして待った


なにもすることがなくて

息子と少しブラブラした

空いている椅子を見付けて座ると

息子がポロポロ泣き出した


思春期だから

人前で泣けないんだな〜と思って

先にひとりで戻った


わたしもひとりになって

お骨を拾う時

母さんの骨を少しだけもらって

お骨をペンダントに入れて

兄妹で持とうかな~


ということを考えていた


母が同じことを

祖父と父の時にやっていたのを

知っているから

わたしが母のお骨を少しもらっても

いいと思って決行した


後から楽天で

お骨ペンダントを4つ購入して

兄妹とわたしと息子4人に作った


少し欲張り過ぎて

ペンダントにお骨が全部

入り切らなかった!


母さんごめん!!


残ったお骨は

ハンカチにきれいに包んで

小さい箱に入れて

兄に渡した


母の遺骨はまだお墓に入れないで

兄は実家に置いている


わたしはそろそろ

父さんと一緒のお墓に入れてあげれば

と思うんだけれど


兄は母さんと離れたくないんだと思う


お骨少しだけど

わたしが拾ったのが

手元にあって

良かったと思う


ブログを書いてると

涙が出てきた


でも

今日は雨だから

なんなら傘も忘れたから

泣いてても分からないな


ちょうど良かった〜


母が旅立ってからは

あまり急だったし

現実感がなかったし


外を見れば

母が歩いているような気がした


実家に行けば

いつも行くスーパーに行けば

お店に行けば


そこら中に母が見えた


寂しいな〜と思った


それから

こんな思いは

まだ

息子にはさせられないから



絶対に

治さないといけないと思った



わたしは

癌では死なないよ