時を巻き戻している

2023年5月19日

妹から借りた車で
朝から息子と実家へ向かった。

母の通夜は20日、告別式は21日と
決まったので
1日ゴミ屋敷の掃除が出来た。

玄関は前にも片付けているが
この日はタイルの床磨きをした。
バケツの水にマイペットを薄めて
ブラシで擦り、雑巾で水拭きをする。

これだけで何時間もかかった!

その間に、葬儀屋さんが来た。

葬儀屋さんと
供花や料理や供物などを決めて行く。
祭壇に飾る遺影は、選んだ写真を加工した。

葬儀屋さんから加工用の
サンプルを見せて貰った。
服も加工出来たが、それはしなかった。

背景は実家のデジカメから
ひまわりの里で写したひまわり畑の
写真にした。

ひまわりは毎年見に行っていたから
母も気に入るだろうと思った。

親戚と、打ち合わせに来る葬儀屋さんの他に
母のドライアイスを交換に数時間置きに
人が出入りした。

その度に、実家の犬が
ギャンギャン吠えて騒いだ。

家は汚いし
犬はうるさいし
もう、本当に嫌だった。

葬儀屋さんと打ち合わせしている時
フローリングの床に蜘蛛が出た。
それを兄が手で叩いて潰す

もう本当に嫌だった。

わたしもこの家の一員と思われるのが
嫌だった。

葬儀屋さんが母のために
大きくて立派な供花を飾ってくれて
いたのだが、猫がいたずらするからと
兄は袋を被せたままで
わたしはそれも嫌だった。

せっかくのきれいなお花が
見えないし香りもしなくて残念だった。

母の顔にかかった布を取ってみたら
少し開いている口の隙間から
小さいハエが出たり入ったりしていて
手ではらわないといけなかった。

母さん
ひどい有り様だよ
でもこんな家でも
母さんは帰りたかったんだもんね。

母が死んでも
悲しみに浸る暇が全然なかった。

午後
ソファーに掛かってる
汚い臭い毛布やタオルケット類を
クリーニングで洗って来るように
妹に息子をお供に付けて行かせた。

わたしはその間、階段を掃除し
2階へ上がり
猫たちの食器を磨いたりしていた。

そして

とうとう

とんでもない物を見付けてしまった!


食器の下に敷いてあった
ペットシーツが
汚れているのが気になった。

汚く床にこびりついていたので
ベリっと力を入れて剥がしたら

その下に
うじ虫がいた!

それも10匹以上
白から薄い灰色の大きいうじ虫が

わたしに驚いて
四方八方に逃げていった!

さすがに気持ち悪すぎて
動けなかった。
うじ虫は逃がしてしまった。


そのまま階段を降りて
外へ出て
息を整えた。


もうマジで無理だと思った!


見捨てようと思ってしまった。


疲れた!



話は変わりますが

母の死亡診断書の死因には膵臓がんと
書かれていました。

主治医からは、死亡に至るきっかけとなった
病気を書きますという説明だったそうです。

母の最後は
肺炎からの
呼吸困難での急変でした。

膵臓がんでは死んでいません。

それで
わたしは思ったのです。


うちの母のような人が
膵臓がんの余命を
短くしてるんじゃないかな?

と。


余命は中央値らしいから。


わたしは
母と同じ病気の方を悲しませたくて
母の事を書いたわけではありません。

逆に、余命にとらわれて欲しくないという
思いから書きました。


先日

乳がんの有名なブロガーさんが
トリプルネガティブは
20%は治るというようなことを
書かれていました。

その方はもちろん
悪意があって書いてる訳ではなく
トリプルネガティブでも
治る人がいるんだよと希望を持って
言ったつもりだと思いますが

わたしのような
当事者からしたら20%しか治らないの?
となります。

だから
わたしは治って書くことが
なくなっても
ブログは止めないことに決めました。

今後、同じ病気になった人が
わたしのブログを見てくれた時に
少しか希望になれるかもしれないから。


因みに

わたしは
自分の再発率は聞いたことがありません。


理由は

聞いても
仕方がないからです。

聞けば医師は答えるでしょう。

でも
そんなことを聞いて


どうするの???(笑)


医師がわざわざ言わないことは
患者は聞かなくていいことかもしれません。

わざわざ聞き出して

勝手に傷つくのは賢くない生き方
なんじゃないかな。



つづく