現在いくつかのプロジェクトが平行して進んでおり
一つ一つが明日へつながる重要なもので気が抜けません。
映画企画のディベロプや、配給、マーケットの準備など。

ベストな方法で望んでも、常にプランが2転3転していきます。
それに臨機応変に対応し、またベストな方法で構築し直します。
結局のところ終わりのない作業。

周りには百戦錬磨のスタッフや競合ばかりで
次へ次へと先を読み自分の価値を提供しなければなりません。

さて、また次へ次へ。
ここ二日は日本から役者の方が来られ
次のプロジェクトについてミーティング。
いいかたちで実現することになりました。

その方は日本映画の一時代を築いた人で
映画に対する姿勢も半端なく熱い。
過去の経験や撮影秘話なども、
どれも深く、いい意味でぶっ飛んでる。

「日本映画をもう一度、世界の映画にしたい」

と伝えると

「俺たちは散々それをやってきた
今度はおまえたちがそれをやる番」

と一言。

勘違いかもしれませんが
バトンを渡された気がしました。
いいんです、勘違から全てが始まるんです。

しっかり受け取りました。



さきほど空港から帰ってきました。
今回は東海岸から西海岸を短期間で移動。
素晴らしい作品ができたと思います。
さすがに疲れがたまりましたが
しっかり睡眠をとって若さで乗り切ります!

11月には世界三大マーケットAFMがあり
ディスコでも作品をだすので
その準備に追われそうです。

そういえば空港で荷物をあずけたら
中に入れていたPCを盗まれてしまいました。
問い合わせたところ日常的にそういうかとが
起こっているそうです。

TSAさん、国の機関がそれをしたらダメでしょう。

皆さんも気をつけてください!




先週土曜にアカデミー協会主催のスクリーニング
黒澤明の「乱」を見てきました。

「乱」を見たのは今回が初めてですが、
世界の黒澤と言われる所以をまざまざと見せつけられました。
162分間、一瞬も気を抜けない映像と演出。
ワンカットの長さ、演技の素晴らしさ、ストーリー展開。

「黒澤からしたら、ルーカスもスピルバーグも雑魚なんだよ」
と昔太田光が言っていましたが、それが理解できた日でした。

製作費は当時のレートで約24億円。
この数字からも改めていろいろ考えさせられます。

さて、明日から東海岸へ出張です。
体調管理だけはしっかりしたいです!



現在、公開に向けて動いているドキュメンタリー映画「TOYO'S CAMERA」。

http://www.toyoscamera.com

公開日程も決まり、メディア向けプレスキットやチラシの作成に取りかかっ
ています。監督やデザイナーの方と何度も何度もデザイン構成を考えベスト
に近づけていきます。

その作業と平行に、公開に関してもう一つ重要なのが国際映画祭。
この映画をベルリンやサンダンスを始め北米ヨーロッパの映画祭にも出品し
ていますが、特にベルリンなどは社会派な作品が好まれるので結果が楽しみ
です。

そんな「TOYO'S CAMERA」のエンドミュージックを歌うのはLinkin Park、
Fort Minorのマイクシノダ。彼の家族も強制収容所に収容された日系人で、
それを歌った「KENJI」を快く提供してくれました。