不完全だからこその日本の神様 | 小野寺S一貴のブログ。

小野寺S一貴のブログ。

元エンジニアで神社・古事記研究家として活動中。
TEAM梵にて龍神の教えを広めるべく執筆活動も!

日本の神様って不完全なんです。


って言うと、あちこちから苦情が聞こえてきそうですが(笑)

これは古事記のお話です。


でもその感性こそが、外国にはない日本の素晴らしい文化を生み出した。

そう思っています。


外国の一神教の神様は「完全無欠」、非の打ちどころがありません。

なんと言っても天も地も、そして人間も神様が作り出したのだから、やることなすこと全て間違いない。


きっと神様と聞くと多くの人がこの完全無欠な神様を想像するでしょうね。


対して日本の神様はというと・・・


たとえば


イザナギという神様がいます。


どんな神様かと言えば、日本の最高神、アマテラスを生み出したお父さんです。


最高神の父親なんだから、どれほどすごい神様かというと。


妻が火の神様を生み落とした時に、大火傷を負って死んでしまいます。

イザナギはそれを嘆き悲しみ、自分の子供でもある火の神様を斬り殺してしまう・・・


おいおい・・・マジか?

って思いますよね?

神様ですよ、神様。


で、子供を殺した後に、妻の死を受け入れられずに黄泉の国(死者の国)まで追っかけて行っちゃうんです。

まあ、気持ちはわからんでもないですけどね。


そしたら妻イザナミが言うんです。

「わかりました。生き返らせてもらえるように黄泉の国の神様にお願いしてきます。でもその間、決して私のことを見ないでください


まあ、パターンですよね(笑)

イザナギは見ちゃうんですよ。

神様なのに約束をあっさり破っちゃうんです。


そしたら黄泉の住人になっていた妻は体にウジがわき、死人の姿になってたんです。


恐くなったイザナギは一目散に逃げだした。

妻に交渉までさせといて・・・です。

当然、妻は怒って追いかけてくる。


結局、そんなこんなで逃げ切ったイザナギは


「汚いところに行っちまったもんだ」

と言い放ち、川で穢れを祓うことに・・・


いや、あんたが自分で行ったんでしょ、といいたいところですが(笑)


でも結果的にイザナギは過去の反省を踏まえ、でも過去にとらわれることなく成長していってついに・・・





日本の最高神アマテラスを生み出したというわけです。


くよくよしないで前を見る。

それこそが日本の神様が日本人に見せてくれる姿なんです。


今は例としてイザナギを出しましたけどね。

アマテラスだって、スサノオだって、オオクニヌシだって・・・

日本の神様はみんな未熟。


だからこそ、外国の完全無欠の神様は絶対にできないことがひとつだけできるんです。


それこそが「成長すること」です。


日本の神様はどんどん成長しているんです。


たくさんの仲間の力を借りながら。

ひとりではできないことを他の神様の力を借りて可能にする。

これが「知恵」です。


だから八百万の神様なんです。


みんな完璧じゃないからこそ、多くの神様で支え合い、人間を助けようとする。


そしてそんな神様を敬い、尊び。

長く、信仰して来た日本人。


だからこそ、日本人は横の繋がりが強く。

常に感謝の気持ちを持つ。

外来の神様でも寛容に受け入れる心を持つ。


世界に稀に見る素晴らしい文化を作ってきたんです。


そんな日本が大好きです!!



あ、最後に。

イザナギをダメダメな神様みたいに書いちゃいましたけど。

僕が最も親しみを感じて、崇敬している神様なんです。





なにかあるといつも





多賀神社のイザナギに会いに。


その前向きさ。


僕もいつも心がけて頑張ってます♪


そして、いよいよ僕の初の書籍が出版されました!





書店でも平積みして頂き、ありがとうございます!!


「妻に龍が付きまして…」

著者:小野寺S一貴

東邦出版より


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本日もご愛読ありがとうございました!


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