
星々の舟 Voyage Through Stars
村山 由佳 (文藝春秋)
人の一生は舟の旅にたとえられる。
家族6人は、それぞれの舟に乗って旅立ち、
天候に左右されながら、時には流され、
それでも力強く旅を続ける人生が描かれている。
『—幸福とは呼べぬ幸せもあるのかもしれない』という一言に
すべてが凝縮されているかのようだった。
私の心に一番染み入ったのは、戦争体験の重之の章。
戦争に出征された方たちは、
その土地で色んな世界を見てきたのだということに衝撃を受けた。
今まに日本に残された人々の苦しみなどは本で読んだこともありますが、
戦争の体験は、決してひとくくりにはできない
複雑な心模様があったんだと教えられました。
その時代に生きるしかなかった人たちの心に少し触れたような想いです。
ただ、人は自分に与えられた人生を懸命に生きなきゃならないと思う。
今の世の中が幸せかどうかはよくわからないが、
人のことなど考えない自分本意の人が増えているように感じる。
戦争はいけない。命の重さは地球よりも重いのだから…