若草物語のローリー役でした! | IKKANのオフィシャルブログ「IKKANのKAIJIN MANIA」Powered by Ameba

若草物語のローリー役でした!

『若草物語』

南北戦争時代の話。
小説家・オルコットの自叙伝的小説。

テアトルエコーの劇団メンバーとの収録。
1時間くらいのオーディオドラマ。
要するにCD化するわけで。
声だけで行われる作品。

俺の役は、テオドールローレンス。
愛称がローリーと呼ばれる役。
主人公のジョーと呼ばれる次女と仲良くなる、いいとこの坊っちゃん。


「若草物語」ってのは、名前は聞いたことがあるけど見たことがない。
俺もどんな風に役作りをすべきか研究だ!
と思って、TSUTAYAにDVDを借りに行きました。

原作の小説とかは読んだことがないからなんとも言えないけど
DVDを見ながら思ったのは、、、

これ、結構長い小説?
誰か読んだことある?



映画を見ていて、
シーンがすごく端折られてる気がするんだよね。
え?
前フリもなくなんかドラマが始まったぞ!
とか。
きっと原作小説だとそこに、もっと人間物語が書かれていたんだろうな。



なんて思った。


さあ、そして
オーディオドラマ版の台本に目を通す。
役作りを考えながらメモ。

うおお、
2時間のドラマでも端折られてる気がするのに、
1時間のドラマだもの、そりゃ、無くなるエピソードはたくさんあるよな。

ははーん。
これは翻訳して脚色した作家さんも大変な苦労をされたに違いない。

若草物語を説明するだけなら
ほんと殺風景な話になってしまいそう。
それを
誰のエピソードを主軸にして書くか、きっとそういうことを苦労されたんじゃないかな?

などなど。


なので、
役作りメモも、
オーディオドラマ版の中だけで成立するモノに読み込んで行かなきゃ。
若草物語をよく知っているお客さんならともかく、
これしか聞かないって人もいるだろう。
このCDだけで成立しなければ意味がない。


なんて事を頭に入れて
役作りを台詞の横にメモっていった。



役作りメモって言うのは
この台詞をどういう気持ちで
どういう心の動きになったのか。
相手の台詞のどこにハッとして、
自分の台詞が出てきたのか。
役の背景は何か?
性格はどんな人か。
などをメモする作業。
(あ、あくまでも俺の中だけの作業で、演劇用語とかではありません)


あ、
んで、お芝居の稽古の時は
役作りメモはしません。
台本に書いてから稽古に入ると
演出家によって
全然違う演出をするときがあるので。

でも、こういう
一日で制作するような、
読み合わせ1時間、あとはマイクテスト&本番。
なんて時は
役作りをしっかり作ってから行かないと間に合わないから。
現場で演技プランを練り込んで行く時間がないので
こっちで
「もうこれしかないでしょ!」
という演技プランを作ってから行くわけです。

もちろん、
演技プランの方向性が違いますよ。
と言われる場合もあるかも知れない。
それっていうのは、
この台詞、
どっちの意味でも取れるなー
どっちで言おうかなー
という時。

なので、こっちがとりあえずマイクテストで提出したAパターンというアイデアが駄目で、
やっぱBパターンでお願いしますと言われたときのために
心の準備はしておかなければならない。



ま、そんなわけで
若草物語。
意外にボリュームのあるオーディオドラマ。

CDに入りきるのかな?
ディレクターさん。
楽しみにしています。



「ローリー」
身体の弱い
孤独なお坊ちゃんが
四姉妹によって
癒されていく。

そんな役を演じました。



完成をお楽しみに!