公式で覚えさせればさせるほど、混乱しやすいのが植木算・・・
「1足すんだっけ、そのままだっけ、1引くんだっけ・・・」
「よく考えてねー」
何回言ったことか・・・
なぜ、こんなに質問が多いのか、理屈的にはそんなに難しくはない
ここで、引っかかる生徒の特徴
それは、
ひき算の原理が根本的に分かっていないから・・・
なんですね。
ここまで否定しますか?と、おっしゃるかもしれませんが
しちゃいます・・・すみません
どういうことかというと、
数字(整数)で、始めの数をどうとらえているのか
5本と3本の差は2本
あたりまえです。
でも、これは「物」の数に対する計算結果にすぎません。
量に対する考え方はどうなのか、ということが植木算では問われています。
物のスタートは、1ですが、
量のスタートは、0なんです。
だから、「0の概念」は世紀の大発見だったんですね。
ものさしの最初は0、体重計の最初も0、なのはそのためです。
現代ではあたりまえといえばあたりまえの話・・・
なので、植木算の公式では、「間の数」という言葉で説明しますが、あの言葉が子どもの理解を邪魔するんです。
スタート地点から、3メートル(これは、量)おきに木(これは物)を植えるとなったときに、ことなるものを計算していることになります。「間の数」とは量の数であり、木という「物」の数ではないのです。
平たく言ってしまうと、身長と体重の差は出せないのと同じで、間の数(量の数)と木の数(物の数)も同様に考えられるといいんですね。だから、異なるものは引いたり足したりできませんから、ひき算の原理が理解できていないことになるってしまうんです。
まあ、私もここまでは教えませんし、いいませんけどね。
うんちくは置いておいて
まず、この単元で困ったら、
とにかく数直線をノートに書くことです。
そこに、木の番号と、間の数の番号をしっかり書いていくこと。
何度学習してもできない生徒は、わかるから・・・と言って番号を書きません。
書かせましょう。
これが一番です。
植木算は、頭で考える問題ではなく、目で考える問題なんです。
池なら、スタート地点から円にせずに、数直線にする。そうするとゴールに木は立てられません。
だから、そのままなんです。1を足したり引いたりしません。
書くことが重要な単元です。書けば書いただけ理解が進む単元ですから、地道に頑張っていただきたいですね。