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学力重視傾向が鮮明になってきました。
都立高校一般入試は、これまで内申点(通知書)と学力試験(入試)の合計1000点満点を、それぞれ比例配分していました。
学力試験:内申点
7:3
6:4
5:5
4:6
の4パターンに分類。
これを、平成28年度入試から定時制などを除いて、
7:3
6:4
の2パターンにするというもの。
明らかに、学力重視の傾向が強まります。
まあ、都立高校入試を担当する学校の先生や塾の先生なら予測可能だったものだと思います。なぜなら、5:5の学校が6:4に変更したり、6:4の学校が7:3に変更が相次いでいたからですね。こうした学力重視傾向は、脱ゆとりも手伝って、ここ5~6年あったもの。当然といえば当然の結果だったのではないでしょうか。
学力試験は、
5教科500点満点を基本に、
7:3の学校なら得点に1.4倍して700点満点に換算
6:4の学校なら得点に1.2倍して600点満点に換算ます。
なので、10点の問題なら、14点、12点の価値があるということになります。1点でも多くとりたい受験生には大きいですよね。
換算後の学力点で7:3の学校であれば
700点中560点を目標にしたい生徒は、
560÷1.4=400点
400点÷5教科=80点(1教科)なので、
数英国理社の合計に対する平均点が80点になるように調整すれば、各教科の目標点が決まります。
数学が苦手なら60点、社会が得意なら100点、平均80点ということでいいんです。この考えは、今も昔も変わりませんので、進路指導で塾や学校の担当者が行うことは実質変わりません。(ここまで考えていない人もいますが)
なお、都立入試の特徴は、各教科100点満点であること。
数学が苦手なら、それを克服するのか、ほかでカバーするのかという選択が可能だということになります。
各教科の理解状況を考えて、どんなスコアメイク(点数を取るのか考える)をするのかイメージすることが求められると思います。
今の、中学2年生から新制度になりますので、最新情報に注視して頑張っていただきたいですね。