先日美容院に行きました。結果はオーダーした内容とは違う感じになりました。
為後日やり直しをお願いしましたが、今度は指摘した部分だけ改善されて、問題なかった部分が悪くなりました。
一箇所直せばそれに付随して全体のバランスも変わるし、細かい一つ一つに満足を得るわけではなく全体として満足できれば良い訳で、言ったことだけやって他の事は気にしないでいい、というものでも無いと思うのですが・・・
思いを伝える、それを理解してもらう、そして応えてもらう。簡単なようで難しいものです。

残念ですが、ある意味いい勉強になりました。
勉強というと、以前印象的な出来事がありました。
お世話になっている悉皆屋の方なのですが、ある時こんな話をしていました。
「成人式を迎えるお嬢様がいらして、"どうしても黒い着物が着たい"と仰るんです。でもそのお嬢様のお母様は黒い着物に反対で、私も黒は若い女性が晴れ着で着る色ではない、と考えていましたので、"もっと明るいお召し物を選ばれてはいかがですか?" と申したんですよ」
私もそこまで聞いて、それはそうだ、若いうちにしか着れない綺麗な着物を作るべきだ、と思い"、"その通りですよね・・・"と言いかけた所、
「そうしたら、そのお嬢さんが泣いてしまって・・・。」
「私はそこで考え直しました。若い女性に黒はだめだ、というのではなく、ここでこのお嬢様がどうやったら黒い着物を成人式に素敵に着られるようになるかを考えるのが、私の仕事だ、と」
「黒地の着物に、帯やら小物やら考えて工夫して見立てました。最終的にお嬢様も笑顔で帰っていかれました。この着物は合わない、だめだと言うのは簡単ですが、それではそこで終わってしまいます。こちらで限界を決めてお客様の要望を聞けないのは、プロとして恥ずかしい、とハッと思いましてね・・・。勉強になりました」
聞いていて、私もハッ

としました。
だって私も途中まで常識にとらわれて「成人式に黒地の着物?!えーっ!」と思っていたわけですから。
一番大事なのは、お客様が喜んで下さること。もちろんタブーやマナー、どうしても出来ないことというのはありますが、その中で可能な限りお客様の気持ちや要望を聞いてそれに応える。お店側や作り手の都合で物事を考えない。
相手が何をどう思ってどうしたいのかを、頭をフルに働かせて心もこめて相手のために尽くす。これこそ日本人の「おもてなし」感だと思います。
重要なことは十分分かっていても、簡単そうでも、固定観念や思い込み、慣れなどから自分で枠を作ってしまって、本当にお客様が喜んで下さる事は何か?と考えるのを忘れてしまいがち・・・
この話を伺ったのは夫がガラス工芸を始めてまだ数ヶ月、私も花に関わり始めてまだ間もない頃でしたが、アトリエをかまえてお客様のお相手をしていく以上、このエピソードは絶対に忘れてはいけない、と思いました。
活動を始めて間もないまだまだ未熟な一華房ですが、お客様、生徒さんの心の声を少しでも多く聞いてご満足いただけるお花をお届けできるよう、頑張りマス。
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