ベトナムの大学進学率は30%を切ると言う。それでさえも近年どんどん低下している。

理由は大学を出ても仕事がないから。昔の日本の「大学は出たけれど、、、。」と言う時代のようだ。

なんとか収入を得て生きていこうと言う志を待つ若者は語学を身につける。

ロシア語、韓国語、中国語、インド語、英語、日本語。

でも友好国のロシア語はあまり食べて行けるだけの仕事がないそうだ。

今回のガイドさんもロシア語を大学で専攻したが、それでは食えないと言う事で日本語を学んだらしい。余裕のある家庭では小さい頃から英語教育に力を入れる。だから以前より街中で、英語を話す人が増えてはきた。だが貧富の差が広がるばかりの社会主義の国。一般の人間はかなりな意識を持たないと現状に流されてその日を生きて行くだけ。観光客相手のレストランや土産物屋で働く若者でも、まだまだ英語さえ通じない。


ではこちらがベトナム語を学べるかといえば、これも難しい。


中国語や韓国語に似た響きをもつベトナム語。


南と北で言葉が違う。曖昧母音が多数ある。中国語のように声調がある。

声調と感情を表す語調を表現するのが難しい。

今回、いくつか日常に必要な言葉を覚えて行った。

Cảm ơn (カムオン、ありがとう)

ところがこれを連発してもなんの反応もない。私の発音が悪いのか?それとも「どういたしまして」のような言葉がないのか?

すっかり自信を失った。


ベトナムは魅力的な国だが、言葉も、飲食も、道路事情も衛星観念も日本人にとってはハードルが高い国だ。