ようやく母の残した預金口座の整理を始める気になってきた。
税金や年金、保険などの精算が全て終わり落ち着いてきた。
施設を退去したおり、見つけた数枚の写真やスタッフの皆さんから頂いた手作りのカード類もパソコンに取り込みダンボールに入れてしばらくクローゼットの奥に寝かせることにする。
何年かしたら廃棄できるようになるだろう。
今、私の部屋は母の生前の介護の資料や契約書、請求書や領収書の綴りが出したままになっている。こういった書類もまだ捨ててしまう気になれない。
一年後か二年後くらいに躊躇なく捨てられる時までダンボールに入れてしまっておこう。
今はまだ、
「この月は、骨折して入院していたから施設への支払いが少ないんだな。」とか、「この時の母はカーブスみたいなマシーンを、使っての運動するデイサービスに行けてたんだな。」とか
請求書のただの数字に思い出が蘇ってしまう。
数字が苦手な私なのに、
私が母の預金を預かって以来のこの5年ほどの入出金や施設や医療費、その他介護にかかった経費を項目ごとに全てエクセルに落とし込んでみた。
実に無駄な作業だと我ながら思う。
どこにも発表することのない資料。
介護施設にこの5年間でおよそ1000万支払ったことが今更わかってもなんの参考にもならない。
が、母の晩年の5年間に思いを馳せる事に没頭できた。
このエクセルで作った表もプリントアウトする事なく、
ダンボールいっぱいの領収書や介護計画書などの資料も
そして母との訣別への複雑な私の想いも全て奥にしばらくしまい込む事にする。
さあ、部屋の片付けだ。

