昨日、生まれて初めてのフカヒレの姿煮なんていうものをご馳走してくれて、よくできた婿殿だ。とおほめの言葉を頂いた彼の弱点。


それは彼の実家だ。


詳しくは機微なお話しなので割愛させてもらうが、結婚して2年経つが彼のご実家のご家族と私たち夫婦は一度も顔を合わせてない。決まり文句ではあるが娘を、嫁に出す。ってのは猫の子を、あげるようにはいかないんだから。と、思って顔合わせを希望していた。


ご実家は地方にあり、ご高齢のおばあさまの介護をされている。と、聞いているので、こちらからご挨拶に、旅行がてら伺おうか?と、何度も申し出た。


その度に彼のご実家の方から、「うちはご挨拶をしていただくような、そう言ううちじゃないんで」と親御さんが言ってるとやんわりその度にお断りされた。


決して彼も親御さんが、嫌いで、断絶しているわけではない。男の子なので年に一度くらいの頻度で顔はみせているようだ。

電話はでは、親御さんからたまに連絡があり普通に話しているようだ。うちの息子よりましって言えばまし。くらい。


ただ、あちらから連絡がある時は彼が片付けなければならない問題に直面した時にあるらしいので、彼も困っているとは聞いた。


どんな問題なのかもこれまで私は娘から伝え聞いていることで薄らと把握はしていた。


だが、その事について話す事自体、彼は拒否感を示すらしいので、直接尋ねたことはなかった。


だが、昨日、自宅に寄らせてもらった時、単刀直入に聞いてみた。


どんな問題を抱えているのか?

問題の根源はどこにあるのか?

この問題に起因する、さらなるトラブルが婿殿にそして娘に災いする事はないのか?

この問題に関して、登場人物それぞれに、あなたはどんな想いを抱いているのか?

など。


こちらも思いつく疑問や言葉が無くなるまで徹底的に話した。


最後に、彼にはこう告げた。


「以前、うちの方でこだわっていた親御さんにご挨拶すると言うのはもう必要ないかなと、思っている。どうして親御さんが、そしてあなたが両家を合わせるのに二の足をふんだか理解できたから。


あなた自身がこの問題を口にするのも嫌だと聞いていたので蓋をして聞かなかったけれど、問題をしっかりあなた自身の口で話してもらって、理解した上で蓋をするのと中身が何か全くわからず蓋をするのでは、いざという時、私たち夫婦が助けられるかどうか違ってくるので敢えて今日聞きましたが、今後はこちらからその事に対しての質問はしないからね。」


彼の名誉の為に申し上げておきますが、

彼は賢く、そして優しく、芯の強い立派な人物です。

それでも、今後この問題に派生して新たなトラブルが絶対ないとは言い切れないと私は危惧していますが、その場合も彼がなんとか対処していく事でしょう。これまでしてきたように。


帰り際、婿殿との距離が縮まったような気がした。


フカヒレも、食べたし、彼の心のうちにズカズカと踏み込むルートも手に入れたし、

これで心置きなくコタローのお世話を頼むことがでる。


よき、よき。