私の冬のヘビロテ、ホームウェアはユニクロのフリース。

色違いで3、4枚持っていて、自宅にいる時は常に上から着用してる。

 

そんなフリースがなかったころ。

寒い故郷の冬の必需品は

 

綿入れ半纏。

 

袖口がピカピカと黒光するまで着たおす。

 

昔は生地は綿。中綿は真綿。これが軽くて最上級。

祖母の手作りだったりした。

 

昨今は化繊の生地に化繊の綿。これも軽くて暖かいが、

        熱に弱い。

 

母はこの化繊の半纏を冬になると着ている。

前年、父とお揃いで買ってやったフリースは見向きもしない。

父は大喜びでフリースを愛用してくれていたが。

 

2017年11月 父92歳、母88歳

 

この冬母の綿入れ半纏の裾が焦げて溶けているのが目についた。

 

台所の暖房はお湯が沸かせるように昔ながら反射型のストーブを使っていた。

 

 

そこに裾が触れたのだろう。

 

それが気になったのでフリースを買っておいたのだが。

 

ある日、母と電話していると、

ヘルパーさんが電話を代わってその事を指摘してくれた。

 

確かに化繊だから火が出てしまうと、瞬く間に火だるまになる。

 

やはり危険なので半纏を脱いで

フリースを着るように母に言った。

すると急に気分を害して激しく抵抗しだした。

 

そこでヘルパーさんに半纏を渡して裾の焼け焦げを直してもらおう。

と、言い換える。

 

ヘルパーさんに半纏をそのまま隠してもらおう。と、思った。

母はしばらく目に触れなければ半纏の存在を忘れてくれるだろう。

 

ところが母は私の企みを察してから強行に抵抗し始めた。

 

「何で他人にこんなボロを預けなきゃいけない?

こんなボロ預けたら恥ずかしいわや。母ちゃん自分で縫えるし!」

 

 

ついには例によって泣きわめく。

 

 

わたしも思わず語気が荒くなった。

 

ヘルパーさんに直してもらうなんて方便はどこへやら。

なだめて、おどして、すかして、なんとか半纏を脱がせると

普段使っていない部屋の押し入れに入れさせる。母は言われた通り押し入れに入れた!と、キレながら答える。(本当かどうか疑わしい)

この間およそ1時間。ヘルパーさんはとうに引き上げてしまった。

 

私も少し冷静になり始めた。

とりあえず、今の所火だるまになってないなら今度、実家に帰った時に私が隠してしまえばいいんだ。

 

たかが半纏のことで、なぜ母も私もここまで炎上してしまったのだろう?

 

だから化繊の半纏は炎上しやすいと、あれほど、、、。

あれっ? 

 

あ~、確かにね。