1日おきに眠れないから

1日おきに導眠剤を飲む

隣で眠る夫がいないと嘆く夜が

1日おきにやってくる


3年過ぎても

悲しみは悲しみのまま

後悔は後悔のまま

愛しさは愛しさのまま

絶えず横たわっているけれど


少しづつ

一人寝にも慣れてきているのかも

しれないね、と、


月の綺麗な夜は

思いっきり空を見上げて

夫に話しかけている


この家での暮らしも

一人になってからの方が

長くなったよ


二人で生きるために

住み始めた家だったのに


この夏は

庭の手入れが行き届かなかった

酷いことになっている


夕方、気温が下がり始めた頃に

庭掃除をぼちぼちし始めている


でも

庭は辛いな


庭の手入れは

夫の担当だったから


そこここに

夫が呟いた言葉が

散らばっているよ


夫が整地した形状が

残っているよ


二人で選んだ梅や

山からとってきた

馬酔木が植わっているよ


何処に行っちゃったんだろうね


お月様にでもいるのかな


偶にでいいから

手伝いに

帰ってきてくれないかな