突然

まるでこの身を

真っ二つに切り裂かれるような

後悔と

愛しさに

襲われて


ごめんね

ごめんね

と涙が溢れ出す


三度目の夏がきて

笑顔でいることや

すっかり

立ち直ったかのように

人前で振る舞う自分が

いる反面


それはどこまでも

落ちていかないようにと


微妙に

ギリギリのところで

バランスをとっているに

過ぎなかったのかと

気づいてしまう


一旦会いたいと

戻りたいと

思い始めると

歯止めが効かなくなるくらいに

崩れ落ちてしまう


この夏


義弟が亡くなった


義母は

20代で弟を喪くし

60代で義父を見送り

80代で二人の息子を

喪った


その悲しみの深さは

どれほどのものだろうか