両親に会いに | 絶望から這い上がった女のブログ

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ほんの2年前は死にたがっていた
絶望にふるえ、男を追いかけ、男に捨てられ
性欲がなくなり、でも恋はしたくて
今は孤独、ではなく、楽しい自由気ままな一人暮らしと言えるよう頑張っています

3姉妹で、両親の特養に行ってきました。

 

 

5人水入らずで

 

たくさん話す。

 

 

2人とも完全にボケてしまっていて、

 

今困っていると熱く語っていた。

 

 

お母さんは

 

 

「陶子が病気になっちゃって来ないからさ、本当にお金がなくて何もできなくて困っている」

 

 

お父さんは、

 

 

「陶子が来ないから、お母さんが買い物とかできなくて困っている」

 

2人の意見が一致していた。

 

 

もう私の名前を何回呼んだかどうかわからない。

 

 

とにかく私がいなければどうしようもない、的な話を2人がしてきて

 

私はずっと笑みを浮かべていたと思う。

 

 

嬉しくて仕方なかった。

 

 

2人の88年の人生で

 

 

大事だったのはずーっと長女である姉だっただろうけど

 

 

最後の数年で、

 

 

私がいなければどうしようもない、という気持ちになり

 

その心が認知症になってすら覆ってるなんて

 

 

何て嬉しい。

 

 

 

私は復讐に完全に成功したことを味わった。

 

 

上の姉の名前は時々出て、いつも陶子が世話してくれるんだから

 

たまにはお鍋くらい買って協力しなさい、何て言ってた。

 

 

前回も同じこといってたな。

 

 

「お姉ちゃんは鍋担当なのね」

 

 

下のお姉ちゃんの名前は一度も出なかった。

 

でもそれを悲しがるような言葉はなかった。

 

 

 

3人で近くのファミレスにご飯を食べに行った。

 

 

私が手続きで時間がかかるので、ファミレスの店名を教えて、自分で検索して行きな、と下の姉に伝えたけど

 

 

車で待ってた。

 

 

大変だな。

 

 

 

3人で今までにないくらい沢山話した。

 

 

まずはお墓のこと。

 

 

今霊園の世話を私がしていて、このまま私はここに入ろうと思うけど、

 

 

お姉ちゃんたちはいいのか?と。

 

 

いいよ、とのことですっきり。

 

 

認知症がほとんどなかった父がかなりボケていて、

 

 

姉たちは2人で落ち込んでいるような発言が多かった。

 

 

私は一人、お父さんは頭脳明晰だった方があそこにいるの辛かったと思うから

 

今はおだやかそうだよ

 

 

といったら2人とも不思議そうな顔をしたあと、納得していた。

 

 

 

よかったよかった。

 

 

このまま平和に時が過ぎてくれるといいな。