自粛という名の「敵前逃亡」 | 女性向け商品・サービスのための集客マーケティング

自粛という名の「敵前逃亡」

東北地方太平洋沖地震による甚大な被害に対し
様々な形で被災者の方々への援助、支援が進み始めた。

また、スポーツやコンサートなど多くの催し物やイベントも
次々に自粛、延期、中止されている。


日本人の道義、美徳、感覚としては
至極当然の決定であろう。


たしかに、このようなひどい状況の時に
悠長に遊んでいられないという思いや指摘は正論だ。


しかし本当にこれでいいのだろうか。


これらのイベントを中止することで

 得られる事と失う事を吟味しているのだろうか。

 対面・面子を気にしていないだろうか。

 日本全体を覆う自粛という「空気感」に
 のみこまれていないだろうか。


私の考えとしては

「日本は元気だ。
 日本はこの困難から立ち上がる。
 世界への模範として行動する。」


ということを世界に発信する必要が
あるのではないかと考えている。



多くの国民が、何か手伝えることが無いか
そのタイミングやきっかけが欲しがっている。

商売ベースの催し物であっても
チャリティーに切り替えればいい。

無駄な経費は極力削減し、利益を義援金として送ることもできるし、
イベントに参加した人がその場で義援金を出してもいい。


ゆるぎない信念、ポリシーがあれば
どのような大地震が来ても心はぶれることはない。



私個人としては3月29日に予定されていた
サッカー日本代表 vs ニュージーランド代表の
親善試合(国立競技場)が中止になったことが
残念でならなかった。



日本もニュージーランドもお互いの国が
地震の被害にあったのだ。


何か、因縁というか宿命を感じる。


節電の問題もあるだろう。
停電の問題もあるだろう。
交通機関の問題もあるだろう。
競技施設の安全性の問題もあるだろう。
万一の際の観客への安全性の担保もあるだろう。



しかし、催行時における安全性の問題については
地震が来ようが来まいが担保されなければならない。


もし今回の地震のせいだけにするのであれば
平常時における安全性確保に対する怠慢である。


もちろん日本サッカー協会も愚かではない。

東日本大震災関連の情報を集約したウェブサイト
「がんばろう ニッポン」を開設したり、

$女性の心をワシづかみにする集客マーケティング

 http://www.jfa.or.jp/ganbaro_nippon/


3月29日の国立競技場での親善試合の開催はあきらめたが、
同日にニュージーランドと大坂の長居スタジアムで
チャリティーマッチを開催する方向で調整に入った。


国立競技場での開催チケットを持っていた私としては
そのチケット代もチャリティーとして寄付したいし、
可能ならば、大坂の長居にも駆けつけたい。





節電は必要である。
しかし、経済活動に影響するのはよくない。

とくにメインの事業、例えば


食品産業で言えば製造業務、
物流産業で言えば運搬業務、
小売産業で言えば販売業務、
イベントで言えば催行業務、


これらの事業に影響するのは致命的だ。
これらのメイン事業を支えるスタッフ業務は
積極的に節約、節電をする必要がある。

スタッフ業務、関連業務の例では
事務関連の節電、広告電球の節電などだ。


大儲けをしていたり余裕のある会社ならば
メインの事業を休んでも本体は大丈夫なのかもしれない。


そうはいってもトヨタなどの大手は一部工場ラインを止めはしたが
しかしそれは一部である。全部の工場ラインを止めてはいない。


例えばだが、日本サッカー協会のメイン事業は
車製造のように世界中で日々開催されているのだろうか。

自動車のように日々生産するがごとく
日々、試合という事業を行なう事ができるのであろうか。

もしかしたら日本サッカー協会のメインスポンサーの
自粛要請に抗えなかったのかもしれない。


それでも、日本とニュージーランドという2つの被災国の
親善試合だからこそ、互いの国がサッカーという事業を通して
全世界に、一致団結して困難から這い上がり、
力強く復興していく、試合を通してそんなメッセージを
どんどん発信してほしいのだ。



春の高校野球選抜は開催される。


高校野球は高校球児の青春をつぶしたくないから自粛しないのか?


もちろん私は自粛などせず大いに野球をやってもらいたいと思う。

仙台の東北高校も開催されれば出場すると言っている。
その対戦相手である大垣日大は
「全力で相手にぶつかって行く。それが礼儀だ」
と言っているのだ。


気仙沼市で被災したお笑いコンビの「サンドイッチマン」は
4月上旬にチャリティーライブを行なう事を発表した。



もし、メイン事業をやめるなら
それに見合う支援を行なってもらいたい。

ジャニーズ事務所では
タレントのコンサートを取りやめたが、
そのコンサートで使用する予定だったトレーラーや
電源車を無償で貸し出すという方針も打ち出した。


日本サッカー協会には
サッカー南アフリカW杯優勝者のスペイン代表から
チャリティーマッチの申し出があったことを発表していることから
実現に向けて調整するだろう。



日本に漂う「自粛の空気感」の中で、イベントを催行すれば
日本人特有の「横並び意識」、「一億総自粛意識」からくる
批判を浴びるかもしれない。


ではプロ野球は商売だから自粛するべきなのか?

野球セ・リーグの球団側は、予定通りのリーグ開催決定で批判を浴びた。
商業のことのみ追求していると捉えられてしまえば、
批判は集中する。


ある野球選手は
「ゴルフもフィギュアもすべて中止になって、
 なぜプロ野球だけが開催にこだわるのか?」

という疑問をなげかけているが、
なぜこの選手は他のスポーツ団体との横並びを意識するのだろうか。


その後、日本プロ野球組織では、「協議継続」という
なんともいいどころのない落としどころに話をもっていった。


先ほども書いたが、開催しようが開催を延期しようが
それぞれの事情や考え方がある。私はどちらも否定しない。

言いたいのは、
信念とポリシーさえもっていればぶれることなく世論の批判にも耐え、
進むも撤退するも、道をはずさずに『本道』を進むことができるのだ。



もう一度繰り返すが、企業や何かしらの事業者は、
いち早くメインの事業を平常時通りに戻し保つことが
結果的に日本経済を回すことになり、
結果として被災地への早い支援と復興になると
肝に命じてほしい。



多くの人が自粛モードに入っている。
何もしない自粛、「何も生み出さない自粛」ならば
それは自粛ではない。怠慢である。


何も生みださない自粛などせずに
何かを生み出す行動が重要である。


困難や批判にぶつかった時に、
自粛という名の敵前逃亡をしてはならない。



一人一人が、自ら考えて共に行動しよう!