おはようございます、かねこです。


東急ハーヴェストクラブ山中湖に泊まりに来ておりまして、気持ちの良い朝を迎えましたにっこり

後ほどお散歩してこようと思います。


さて、今日から4月。

新年度を迎えたわけですが、毎年この時期には入社した時のことを思い出します。


職場近くに1本だけ大きな桜の木がありまして。

本当に社会人になったのだ、と噛み締めた日も

右も左も分からずただ出社していた日も

早く飲みに行くことしか考えてなかった日も

悔し泣きしながら帰った日も

この桜を見上げていたな、と。

自分の社会人人生はこの桜の木と共にあったような気がしています。

(伐採されたらどうすんねん笑)





私の大学時代の専攻は応用物理学。

研究室に所属してからは、キラキラキャンパスライフとはほど遠く、薄暗い研究室内で電子密度と向き合う日々でした昇天


3年生になり、文系の友人たちが就職活動を始めます。

私の学科はほぼ100%大学院に進学するようなところだったので、誰も始めません笑

人によっては大学院の入試準備を始めていました。


自他共に認めるガリ勉気質な私のGPAはほぼフル。

(本質的に理解しているかは別ですが)成績自体はとても良かったので、同じ大学の院なら入試は免除。

他大学の院にも教授が推薦状を書いてくれるとのことで、どこの研究室入ろうかなーとぼんやり考えていた程度でした。



ただ、文系の友人が多かった私は興味本位で就職活動の話を聞いていました。

この業界に入りたい、この会社に入りたい、こう言った形で社会貢献がしたい、と将来を語る姿がとても大人に見えたのを覚えています。


私はというと、大学院修了後はアカデミックに残る選択肢も持っていたので、このまま社会(民間企業)をちゃんと知らずにいるのは良くないかもなぁ、と就職活動だけしてみることにしました。

社会科見学のつもりで。


教授が「マスター取ったら就職するときも推薦状書いてあげるから大丈夫だよ。」と言ってきましたが、(そういうのが嫌なんだよ)と思って無視してましたね笑


5〜10社だけエントリーして、研究室の合間に就職活動をしてみました。


で、すればするほど感じました。

社会における理系の地位、なんか低くないか? 

と。


その時の私には、日本の社会は文系の人間が動かしているように見えました。

在学中、研究でお邪魔した欧州では理系はわりとリスペクトされる存在に感じたのに。


大学時代、遊んでいた(ように見えた)文系の友人たち。

一方我ら理系は必修科目とレポート、研究に追われる日々。

え、理系の方が頑張ってないか?

 


若き日の私は、研究室の先輩方にこの疑問をぶつけます。

「 なんかおかしくないですか? 」


「んー、そうかもしれないけど、好きなこと研究できてるんだからそれでよくない?」

と、先輩方。


え、全然良くない昇天

努力したら、成果を出したら、他者からの相応の評価と対価が欲しい、と思いました。


今考えると私の視座が低すぎたようにも思いますが、その時の私にはそれが見えている世界でした。


私が生涯いるのは、この世界じゃない。

と思いましたね。


元々興味があって入った学部でしたし、学問としては物理と化学が今でも好きです。


でも、それを今後何十年も仕事にするなら、

何をやるか、ではなく、誰とどんな環境でやるか

が自分には大切なのだと確信しました。


そんなこんなで、

学部卒で就職しようと決めました。

理系職は学部卒などほぼまともにとってくれないので、文系職への就職となります。


勿体無いとたくさん助言もいただきましたが、自分では完全に吹っ切れていて、

仕事内容は何でもいい。

とにかく私の出すパフォーマンスに相応の対価と評価をくれて、職場環境が良好な会社。

それのみを軸にリサーチ。


就活関係サイトはもちろん。見識が広そうな先輩に鬼ヒアリングをかまし、更に賢そうな社会人の先輩を紹介してもらって都度ヒアリング、バイト先でも優秀そうなお客さんには積極的に話しかけてたくさんアドバイスをいただぎした。

リサーチは元々得意なのです笑


結果、業界バラバラ職種もバラバラな7-8社に絞り、面接へ。


数を打つ気はなかったです。

就活の厳しさを幸か不幸か知らず、2〜3社に1社くらいは普通に受かるものだと思っていましたし、最悪就活の後からでも大学院に院試免除で滑り込めるルートは確保していました(ちゃっかりw)


金融で受けたのは今の会社だけ。

金融自体への興味は大してありませんでした(今もそこまであるわけではないですw)が、会社の社員に対する考え方や待遇などから、私に合っていると考えました。


んで、運良く内定をいただきます。


今思うとよく受かったな、と凝視

面接で嘘はつきませんでしたので、「特段金融に興味のない理系ルートから外れてきた奴」とわかった上でとってくれたわけです。

(ちなみに、ビジュアルで受かるような顔面偏差値は持ち合わせておりませんのでお察しくださいますようにっこり)


教授からは卒業式の日まで考え直せと説得されましたが笑、興味のある分野を割り切って捨てた私にはもう響かなかったですね。


私、やりがいは後からついてくると思っているタイプなんです。

私の経験上、一生懸命やればなんでもやりがいはでてきます。

(それが正しいと思っているわけではなく、ただの性格です)


そして、あの選択は(私にとっては)間違ってなかったです。 

大学生の私、グッジョブ指差し


今でも分野としては物理学が好きなので、研究室のグループには参加していますし、日経よりNewton読む方が心は踊りますが←


自分の至らなさに絶望することもありつつも、自分の選択を正解にするよう努力するのは、これまたやりがいがあって楽しいものですにっこり