☆ 今回はタイトルから無駄知識。かげろうを変換すると、通常は陽炎、蜻蛉となる。文学上、かげろうにっき=蜻蛉日記となるんでしょうけど、昆虫の分類では、トンボを指して蜻蛉(せいれい)と呼んでます。かっこいくて実にとんぼらしい。蜉蝣=こっちのかげろうは、(ふゆう)と読み、これまた実にカゲロウ向きの名前だと思いませんか?儚く、また、路地裏の酔っ払いっぽいので私は好きです、意味不明。
閑話休題
蜉蝣 : かげろう
カゲロウ目 Ephemeroptera
☆ 学名の原義は「羽のある一日だけの存在」だそうです。
☆ 古くはカゲロウを「あさがお」と呼び、白露蟲の字を当てたそうです。俳句では、かげろう、かぎらう、白露蟲、あさがおが季語になっています。みんな儚いものの代名詞。
☆ 夏の夜、灯りによって来る全身が薄緑色の虫は、ヨツボシクサカゲロウです。
ほかに、ウスバカゲロウはアリジゴクのなれのはて・・・失礼、育たれたお姿。
ヨツボシクサカゲロウの卵は、優曇華(うどんげ)の花と呼ばれ、吉兆とされています。
(地方によっては凶兆の場合もあるかも。東京・福島県では吉兆でした)
この2種類は、ここであげたカゲロウ目とは別で、脈翅目に分類される虫です。
上記の記事は、ウスバカゲロウとヨツボシクサカゲロウを取り違えていたので、6月10日に上記のとおり書き改めました。あしからず。
☆ 渓流の流れの速いところに棲んでいる種類のカゲロウの幼虫は体が平べったく進化していて、これは流体力学で言うところの境界層を利用、ニッチとしているものと思われる。 境界層boundalylayerとは、物体表面を物が流れると、流体の粘性と物体表面の摩擦によって、物体表面上の流速が0になるが、この流速0=物体の表面から、速度の変化が始まるまでの極薄い層をさしている。平べったいカゲロウの幼虫は、ヒラタカゲロウ。そのままのネーミング、直球勝負。私は好きだがあなたはどうだ?どうでもいい?あ、そですか・・・。
☆ 前述のとおり、ウスバのつかないカゲロウは、ご幼少のころ、水中で生活している。と、いうかその生活史を見てみると、水中で過ごす期間の方が圧倒的に長い。しかも、カゲロウの種類によっては、ご幼少の際にすでに交尾を済ませているおませさんもいるらしい。水から上がったら、後は卵を産んで死ぬだけだが、オスはどうするんだろうね??
☆ カゲロウは、幼虫から脱皮し、羽が生えた後、更にもう一度脱皮する。なので、水から出たばかりの羽のある状態を「亜成虫」と呼んで、成虫と区別している。亜成虫は、一概には言えないかもしれないが、成虫に比べて羽の色が黒っぽいようだ。
☆ カゲロウの幼虫は腹部に鰓をつけている。流水域に住んでいる幼虫は、豊富な溶存酸素を利用して呼吸しているわけだが、陸上で生活するのに比べれば酸素量は少ないだろう。苦労してるんじゃないのか?我慢せずに帰って来い、と言いたくなるのは私だけか?そーじゃないだろ?・・・・でもないか。 で、以前、ガガンボカゲロウの幼虫(流水域に棲息していた)をお持ち帰りし、自宅の水槽で飼育したところ、エアポンプが故障したことがあった。さぞや苦しかろうと思ってご機嫌を伺うと、奴さんは鰓のついている腹部を上下に振り動かして水流を作っていた。ヒトが、物事が上手くいかない時にジタバタとするのは、すでに生き物が昆虫の先祖段階にまで進化した時点で、身についていたことらしい。思わず「がんば?」と声をかけてしまった。・・・あ。さっさとエアポンプを換えてやりゃ良かったのか。気がつかんかった。
☆ さて、前述の苦難の道を歩むガガンボカゲロウは、その後どうなったか?通常の生息域よりもずっと温度の高い水槽で拷問のような低酸素の日々だ。嫌気がさしたのだろう。本来よりも早く水中生活から脱し、亜成虫へとお成りあそばした。体長も小さかった。(元々小さい種類だが、更に一回り小さいと思う)やつらは、環境によって幼虫期間を短縮できるみたいだ。
☆ カゲロウのオスは、目ん玉を四つ持っている。でっかい複眼2つが天井を見、小さい複眼2つが地面を見ている。様は、左右に大小二つずつの複眼を持っているのだが、一説によると、でっかい複眼で空中の雌を追い、ちっちゃい方で他のオスの動向を伺っているのだとか・・・うそくせぇ。(^^)ま、謎だね。このでっかい複眼は、インド人もびっくり、ターバン眼と呼ばれている。これほんと。
☆ カゲロウ、トビケラ、ユスリカの幼虫、カワゲラの若虫などは、水棲昆虫と呼ばれ、棲息する種類によってその川の水質が判定できる(生物指標)。


