Aさんはラブホテルのフロント業務
の仕事をしています、そのラブホは
古く、ほんとに幽霊でも出そうな雰
囲気なのでお客は少なく、深夜のフ
ロント業務を担当するAさんは暇な
毎日を過ごしていました。
先輩から仕事を引き継いだ時に
▲▲▲号室には客は入れないように
と言われたそうです。
「▲▲▲号室に何があるんだろ?」
とは思いましたが、特に気のするこ
ともなく月日は流れ5月の連休を迎
えました。
このときはさすがにホテルも満室に
なり、仕方がないので▲▲▲号室に
もお客を入れたのです。
Aさんはフロント係なので、普段は
部屋の掃除はしないのですが、混ん
だときにはそうも言ってられず、
お客が帰った▲▲▲号室の掃除に向
かいました。
Aさんは掃除の途中、部屋にかけて
あった絵の額縁に腕を引っ掛けてし
まいした。そして、その額縁の裏に
何かがあるのに気づきました。
額縁をどけるとお約束のお札が。
しかも6枚も貼ってあったそうです。
Aさんはそそくさと掃除を済ませ、
フロントに戻りました。そして、内
線電話があったことを示すランプが
1つ点いているのに気がつきました。
その部屋は、今、掃除をしにいった
▲▲▲号室でした。フロントを出る
ときにはランプは点滅などしてはい
ませんでした。つまりAさんが掃除
をしているときに、その部屋からフ
ロントに内線電話が来たということ
なのです。もちろんAさんは内線電
話などしてはいません。
「今日は飲もうぜ」Aさんは友達の
Bさんと飲む約束をしました。Bさ
んの家系は代々、霊感が強く、Bさ
んも見える体質でした。2人は居酒
屋へ。AさんはBさんの様子がおか
しいことが気になっていました。話
をしていてもどうもうわの空みたい
な感じだし目を合わそうとしない、
いったいどうしたんだろうと思って
いるとBさんはスマホを取り出し、
AさんにLineをしてきました。目の
前にいるのになんでLineなんか?
Lineを見たAさんは絶句しました。
「とても言葉には出せないのでLine
する。おまえの右隣に化け物がいる、
女の化け物が」そう書かれていたの
です。「俺はもう帰る」Bさんは慌
てて帰ってゆきました。
その後・・・・Aさんは事故が病気
かは知りませんが、右半身がおかし
くなり入院中だそうです。
Aさん、▲▲▲号室でとり憑かれて
しまったみたいですね。