こんにちは!ひのははです。
今日の予定としては、サントリー美術館で開催されている「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_1/
に行くつもりでした。
でも、体調が芳しくないので延期。
その分、河鍋暁斎を予習しようと思います。
まぁ、予習といっても埼玉県内にある河鍋暁斎記念美術館
http://kyosai-museum.jp/hp/kawanabekyosai_toha.html
や三菱一号館美術館で2015年に開催された「画鬼・暁斎―KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」
https://mimt.jp/exhibition/#kyosai
は見たので、親しんでいる絵師ではあります。
この三菱一号館美術館での展覧会は、ちょうど私が博物館学芸員の資格を取るために京都造形芸術大学で学んでいた時期に開催されていました。
展覧会のキャッチフレーズ「狂っていたのは、俺か、時代か?」
は一緒に学ぶアート好きのみなさんの中で、「カッコイイ」「心奪われる!」とかなり話題になっていたのを覚えています。
さて、この河鍋暁斎という絵師の作品、じっくり見たことはありますか?
アッサリ描いた作品を見ると、ウマ過ぎることがわかります。
奇想の系譜展に出ている8人のうちの1人である白隠慧鶴と河鍋暁斎の達磨図を比べてみてください。
ヘタウマみたいなのもたまに見ると和みますが、墨のかすれも巧みに操った完成度の高い暁斎の作品を見ると芸術に触れた安心感があります。
暁斎は多彩な作品を生んでいて、「河鍋暁斎といえばこれだ!」とわかりやすく単純明快にいえない絵師だったから、かえって忘れられていた感があります。
今回のタイトル「その手に描けぬものなし」だったからこそ、残念なことに器用貧乏みたいな感じになってしまったのですね。
最近になって、私は江戸琳派の酒井抱一の一番弟子・鈴木其一の次女が河鍋暁斎の最初の妻だったと知りました。
へぇ~、そんな接点が!と意外でした。
それに、北斎や若冲と違って暁斎が短命だったことは知っていましたが、その死因は胃癌だったことも今日知りました。
作品だけでなく、人となりをもっと知りたい絵師です。
今回、サントリー美術館で展覧会が開催されることで、江戸絵画ブームも相成って注目が集まりそうで楽しみです。