おはようございます!ひのははです。

今日は雪が降るという予報だけに、朝からどんよりとした空で寒いですね~。

 

さて、昨日ポストに入っていたさいたま市の市議会だより『クロマル』の2~3ページに議会棟にある絵画作品が紹介されていました。

 

関東大震災での被害が比較的少なかった浦和に避難してきた画家たちが、浦和画家といわれるようになりました。

その画家たちの作品が12点廊下に飾られていて、紙面では8点

1.《希》田中実

2.《湖畔の春》川村親光

3.《女郎花》山田説義

4.《ひよどり》三浦白琇

5.《バラのあるコンポジション》園山幹生

6.《チンチジャの町》斎藤三郎

7.《信濃の春》渡辺武夫

8.《白韻》加藤勝重

が紹介されていました。

失礼ながら誰でも知っているというビッグネームというわけではありませんが、このうちの1、2、7番の画家は、寺内萬治郎の弟子たちです。

寺内萬治郎は“裸婦の寺内”

 

と呼ばれた画家です。

黒田清輝から東京美術学校で指導を受けていますが、理想化された身体ではなく生身の裸婦像を描いていますね。

寺内萬治郎自身も浦和画家の一人ですが、たくさんお弟子さんがいたようです。

黒田清輝→寺内萬治郎→浦和に集まってきた画家たちといった芸術の伝播を感じます。

 

さいたま市役所に電話して聞いたところ、役所が開いている平日の午前8時30分から午後5時15分まで廊下にある作品は自由に見られるのだそうです。

企業が成功して規模が大きくなると「善き社会の一員である」ことを表現し、多くの人に理解してもらうために美術館を建てることがあります。

議会はその活動に関心をもってもらう非常に有効な手段のひとつとして、美術品の展示というのもあると思います。

それなのに「委員会室にある作品は、委員会がやっていないときに事務局に声をかけてもらえればお見せすることができます。議長室にある作品は、議長が執務をしているから『どうしても見たい』という人には不在の時の見せることは可能かも・・・。」と積極的に見せたいといった意欲のない返事でした。

ロビーにある作品と入れ替えるなどして、多くの人の目に触れる機会がある方が市民も作品も幸せですよね。

なお、ここの作品は写真撮影可能だそうです。

近くの議会に、どんな美術品があるのか覗いてみるのも面白そうですね。