こんにちは!ひのははです。

今、香山リカ医師の『劣化する日本人 自分のことしか考えられない人たち』を読んでいます。

5年近く前に出版された本ですが、社会で起きている事象に合点が行く内容です。

昨日、映画を見に行きましたが、

「スクリーン4ってどこ?ボヘミアンラプソディーよ」とトイレから戻ろうとする私に高飛車に声をかけた女性がいました。

他人に何かを尋ねるのに「その口の利き方はないでしょう?」と思いました。

私が無言でスクリーン4を指さすと、

「あぁ、あなたスタッフじゃないのね」

というのです。

私に謝罪しないことが問題ではなく、70代と思しき婦人がスタッフだったらそんなぞんざいな言葉遣いをしてもよいと思っているところに驚きました。

家庭内で満たされない自己愛が、家の外で出て尊大な振る舞いに出てしまっている例かと思います。

 

さて、不健全な自己愛といえば、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが思い浮かびますよね。

 

3年ほど前に国立西洋美術館で開催された「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」https://www.fashion-press.net/news/20695

で見た《ナルキッソス》

 

はさすがカラヴァッジョ!

なんといっても、この構図が素晴らしいんです。

他にこのような構図の絵は見ないですよね。

美少年かどうかは見る人によって異なるので横顔を描いていますが「自分のことしか目に入らない」様子をよく表現しています。

ポンペイの絵

 

などと比べると、その差は歴然としています。

 

絵の中のナルシストなら

 

びじゅチューンでも

 

 

 

面白おかしく気象予報士をやっています。

でも、他人の立場で考える能力が衰退しているナルシストが増加する社会は、生きづらいものですねぇ。