こんにちは!ひのははです。

昨晩「ぶらぶら美術・博物館」http://www.bs4.jp/burabi/onair/294/index.html

の放送がありました。

今年初めての放送です。

年末に予告していたBunkamuraザ・ミュージアムでの「ロマンティック・ロシア」

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/

を扱うので、楽しみにしていました。

解説は何と!怖い絵で有名なドイツ文学者の中野京子さんです。

 

番組ではロシアの風景画を代表するシーシキンの作品が、3点取り上げられました。

《正午、モスクワ郊外》

 

の主役は雲です。

この絵を見て、解説の山田五郎さんがノリノリで「ポーリュシカ・ポーレ」

 

 

を歌いだしました。

歌っている人が仲雅美といわれても、出演者は誰もわかりません。

私も知らなくて女性かと思いました。

 

《雨の樫林》

 

は後から人物を描き足したそうです。

124cm×203cmの大きな絵なので、この前に立つと自分も描かれている人物の後を歩いていくような気がします。

日本と同じでロシアも木の文化だから、どこか親しみが持てるのかもしれません。

 

《松林の朝》は

 

本当はこの139cm×213cmの大画面がオリジナルです。

シーシキンの中で一番人気だそうです。

今回は、「人気作品と同じものを欲しい」という人のために描いた小型版が貸し出されてきています。

シーチキン

 

に似た名前のロシアの風景画家・シーシキン。

今回しっかり覚えましたよ。

 

この番組で教えてもらった面白いエピソードがありました。

それは、《月明かりの夜》

 

のモデルがメンデレーエフの妻だったということです。

メンデレーエフといわれてもピンときませんが、元素を並べたあの周期表

 

を提案した化学者です。

水兵リーベ僕のお船・・・と暗記させられましたが、ロシア人が作ったのは今知りました!

このメンデレーエフの肖像画をレーピンが描いています。

今回来日していませんが。

 

話が逸れました。

今回、国立トレチャコフ美術館所蔵作品が来日しているわけですが、この美術館はトレチャコフ兄弟が自宅で開いた美術ギャラリーから始まっています。

この兄弟の弟の妻に《月明かりの夜》の美女を似せて描き直させたんですって!

油絵ってそれができちゃうのが、よいのか悪いのか・・・。

 

大晦日に実際に足を運んで楽しんだ「ロマンティック・ロシア」を、再び番組で楽しむことができました。

今月27日まで開催ですので、まだの方はぜひ!

あまりなじみのないロシア美術に触れてみてくださいね~。