こんばんは!ひのははです。

今日は東京駅から丸の内線に乗り換える際、東京ステーションギャラリーの前を通りました。

「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」

を見損ねてしまいがっかりだったので、次は何?と思ったら

「見ればわかる 横山華山」

 

 

が今月22日から始まるのだそうです。

 

横山華山って絵師をご存知ですか?

渡辺華山(のちに改め崋山)と横山大観をあわせたみたいな名前で、知らないな~と思ったのですが、フライヤーを見たら夏目漱石の『坊ちゃん』にも出てくる有名な絵師だったそうです。

あぁ、それを読んで思い出しました。

小説の中で、四国の中学校に数学教師として赴任した坊ちゃんが、下宿の骨董好きの主人とこんなやり取りをする場面があります。

「今度は華山とか何とか云う男の花鳥の掛物をもって来た。自分で床の間へかけて、いい出来じゃありませんかと云うから、そうかなと好加減に挨拶をすると、華山には二人ある、一人は何とか華山で、一人は何とか華山ですが、この幅はその何とか華山の方だと、くだらない講釈をしたあとで、どうです、あなたなら十五円にしておきます。お買いなさいと催促をする。金がないと断わると、金なんか、いつでもようございますとなかなか頑固だ。金があっても買わないんだと、その時は追っ払ぱらっちまった」

 

私は『坊ちゃん』が好きで繰り返し読んだので、このくだりを覚えていました。

渡辺崋山のことなんだろうなぁ~と思っていました。何たって東京国立博物館所蔵の《鷹見泉石像》

 

は日本史の教科書にも載っていて、国宝ですからね。

もう一人の何とか華山については気にも留めていませんでしたが、横山華山という今は忘れられてしまった絵師だったとは・・・。

漱石が小説の中で並べるくらいですから

渡辺崋山(1793~1841)

横山華山(1781or1784~1837)

の二人は同時代の絵師だったようです。

横山華山が忘れられてしまったのは、どうやら海外に作品が流出してしまったこともあるようですね。

それが、今回ボストン美術館や大英博物館から里帰りするというのですから必見です。

また、山形美術館から借りてくる《紅花屏風》

 

は、前期だけの展示なので、早めに行くのがいいようです。

今度は見逃さないように!と今から意気込んでいます。\(^_^)/