こんばんは(╹◡╹)まりをです。

昨日の日曜美術館のテーマは、昨年92歳で亡くなった、絵本作家のかこさとし大先生でした。

かこさとしといえば、代表作のてんぐちゃんシリーズやカラスのパン屋さん。見たことがない人はいないだろうというほどたくさんの絵本を作っています。

{05927AE5-F424-471E-8EE9-AED9B6911C13}



こんなすごい人の作品に触れるとき、こういう人は天才でスイスイとどんどん本が描けちゃうんだろうなぁ、なんて羨ましく思ってしまったりするものです。

でも、今日の放送を見て改めてかこさとしという人は全く手を抜かないすごい人だったのだということを知りました。
いくつか頭をガツンとかち割られるような言葉を本人の最後のインタビューである映像の中で語っています。

「大事なことはすべて子供達が教えてくれた」

絵本作家になる前ボランティアで子供達に紙芝居を見せていた時に得た宝物だと言っています。子供達がどうすれば喜ぶのか、どうすれば嫌なのか、幼児教育の本をいくら読んでもわからなかったけど、子どもたちの反応がそれらのこと全てを教えてくれたと。
わからないことはついつい書物や情報から知ろうとしてしまいますが、たしかに目の前にいる人の反応ほど正直な答えはないのかも知れませんね。

「紙芝居を描いたり、絵を教えたりするのに自分が下手では申し訳ない」

あー頭が下がります。人に自分の成果を発表したり、何かを教えたりするのは自分にとってもものすごくいい勉強になります。
でもそれをするためには同時に自分も常に勉強し続けなければいけない。当然のことのようですが忘れがちです。かこさとしは仕事の合間に常に絵の勉強をしていたそうです。
肝に命じなければ!背筋がしゃんとしますね。


「絶対に手を抜かない、はしょらない」

かこさとしは科学絵本を描くときなどは1冊に10年の月日を費やしたこともあるそうです。子供の目はごまかせない。きちんとしたものを作らなければ子供にはわからない。そうした努力がどんな子供も惹きつける魅力ある絵本をたくさん作り出したのでしょうね。「ちょっとくらい間違えても気づかないだろう......」「ちょっとくらい変でも誰も文句を言わないだろう」こんな考えではダメですね。

天狗ちゃんのたくさんの小道具や、カラスのパン屋さんの84種類のパン。あんなかわいらしいゆるゆるした絵の根底にそんなたくさんの想いが詰まっていたのだなと思うと、「やっぱりかこ絵本はすごい!」
と思います。

先週、「来週の特集はかこさとし」と紹介されたとき「わーい来週はかこさとしだ!かわいい絵本や原画の紹介、紙芝居なんかも見れるかな」などと能天気に喜んだ私はバカでした。

かこ先生の子供への思い、努力、そして生きることへの謙虚な姿勢。100万分の1くらいしか真似できませんが、表現者として見習わなければいけないと思わせてもらえた番組でした。

ところで、我が家には「カラスのパン屋さんトランプ」があります。❤️や♠️の代わりにアンパンや食パン🍞の絵が描かれています。

{DFD8C9D8-4D5D-4B9B-85D9-A015DF07E377}


これでババ抜きや七並べをすると、いつも以上に盛り上がりますよ〜
すごくわかりにくいんですけどね。
かに🦀パン、今の子供達にわかるかなぁ。
でもこのトランプで占いとかしたら、どんな嫌な結果が出ても「ま、いっか」と思えちゃうかも知れませんね。

かこさとしの絵本がこれからも子供達に受け継がれていってくれるといいなと思いました。おねがい