タイユな日々(Stage 10ème semaine) | 情熱ワインの造り手 やりたいことに生きる30代からの転身

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ワインとは関係のない企業で働いていた38歳が、 ワイン造りの夢をかなえるため、想い、人生の決断、 日々感じたことを通じた取り組みをお伝えしていきます。

もう11月が終わり、研修も10週目が終わったと思うと、本当に時間が経つのが早いですね。フランスに来たのが2月なのでもう10ヵ月。そろそろ日本が恋しくなってきました。

 
年末年始は帰国したいのですが滞在許可の申請に時間がかかってしまい(3か月間に亘り6回も登庁)、許可がもらえるまでは出国できない状態です。年末に間に合うと良いなぁ。
 
さて今週はドメーヌにて研修。晴れたり雨が降ったりでしたが、大好きなタイユ(剪定)の毎日。サイコー!笑
 
どんな具合になるのかのビフォーアフターを撮ってみました。
 
ギヨ―サンプル(Guyot Simple)の基本ルールは、
・長い枝(バゲット)6芽、短い枝(クルソン)2芽残す。
・一番低い位置にある枝を短い枝(クルソン)にする。
 →ここにある2芽を来年のバゲット、クルソンにしたい
 →年を重ねてもブドウの樹を低く保てる
 
 【例1】
 
【例2】
 
とはいえ、バゲットを曲げたらポキッと折れてしまうこともあるし、クルソン候補がもろかったりもするので、別のケースを検討しながら仕立てていきます。
 
そんなこんな考えていると私が1本と格闘している間に、師匠(ドメーヌの弟)は10本も終えている!!悩んでいると理論的に教えてくれます。
 
一方でお兄ちゃんは、「考えるな!感じろ!」って。
 
タイユのスタイルは十人十色といわれるのが良くわかりました。笑
 
こういう時に「守破離」が身にしみます。
まだまだ自分は「守」の段階。基本的なことを忠実に繰り返して、目がつぶってもできるくらいになることを目標に勤しんでいます。
 
 
さて嬉しい出来事もありました。
仕事が終わった後にドメーヌの兄弟の友人のドメーヌ訪問してきたのですが、
 
なんと、まさかの「Domaine Anne Gros」!!
 
2018年のキュベはどれも見事でした。
全体的な印象は「調和」
 
「Richebourg」は言うわずもがな、個人的には「Echezeaux」が印象的でした。
 
後半までしっかりとした果実味にのって、酸、タンニンに支えられたストラクチャーが続き、そろそろ消えていくのかと思いきや、スパイシーな後味がぐぐぐっと追いかけてくる。
 
はぁ(*´Д`)
 
まさにこんな感じで、悦に入っておりました。
 
また、ネゴシアンとしてブルゴーニュ地方と、ローヌ地方のワインも造っており、その中でもアリゴテ、ボジョレー地区のサンタムールは美味しかったです。
 
その他、サンソ―100%のワインや カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配種であるMarselin(マルスラン)のワインも面白い。カベルネほど重くなく、グルナッシュの親しみやすさを併せ持っているので早いうちから飲めますし、さらに長熟もするそうです。
 
 
来週からは氷点下予報。寒がりな私は雪だるま状態で畑に向かいます。笑
では皆さまもご自愛のうえ、師走を駆け抜けてくださいませ!!
 
 
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