2015年のパリ旅行では、私の希望でクルーズもスケジュールに入れてもらいました。

 

妻たちはセーヌ川クルーズを経験しているので、Paris Canalに乗るサン・マルタン運河クルーズにしました。

 

このクルーズはパリ北部のラ・ヴィレット公園からサン・マルタン運河を下ってバスティーユ広場下を通る地下水路を経てセーヌ川をオルセー美術館前まで下ります。

※これは14時半ラ・ヴィレット発の午後の下り便、午前の上り便は9時30分にオルセー美術館前を出発します。

 

Paris Canalのクルーズは、サンマルタン運河沿いのパリの下町情緒と、セーヌ川沿いの歴史的建築物を水上から楽しめますニコニコ

 

Paris Canalは予約が必要でフランス語が堪能な妻の親友ATさんに電話で予約してもらいました。

 

サンマルタン運河クルーズに出かけた日は、

 

午前中にオペラ座を見学して、お昼はオペラ座内にできたL'Operaでランチ。

 

オペラ駅から7号線でポルト・デ・ラ・ヴィレット駅に向かいました。

 

メトロの駅からクルーズに乗船する埠頭まで広いラ・ヴィレット公園内を10分ほど歩きます。

※ラ・ヴィレット公園のある19区はパリ市内でも特に治安が悪いところグラサングラサン、公園内の見通しのよいプロムナードを急ぎ足で通り抜けました。

 

船内は自由席、乗客はほとんどフランスフランス人で

日本人日本は私達ともう1組だけでした。

定刻の14時30分にラ・ヴィレット公園の埠頭を出航しました。

 

出航してしばらくは広いゆったりとしたラ・ヴィレット貯水池を進みます。

 

途中に車道が昇降する橋がありました。

手前が車が通る昇降橋、その奥の人が立っている場所がアーチ型の人道橋。

 

このあたりの岸辺にはハウスボートが何艘も係留されていました。

 

 ここからサンマルタン運河に入ります。

高低差25mのサンマルタン運河には9ヶ所の閘門があります。

 

閘門の開閉と水位の下降を説明します。

 

船が閘門をくぐると後方の閘門が締まり、運河の水位が下がります。

 

後方の閘門の水位(破線)からここまで下がると前方の閘門が開き船は動き出します。

 

閘門の開閉を繰り返して運河の水位を下げて船は下流に進みます。

閘門傍のアーチ橋にはクルーズ船を見物に来た人でいっぱい。

 水位とクルーズ船が下る様子を、橋上の見物人も後部デッキの乗客も一緒に眺めています。

 

 しばらく進むと閘門横の小公園の木立越しにHOTEL DU NORDの看板が見えました。

映画「北ホテル」では貧しい人向けの安宿ですが、今はレトロなレストランになってます。

 

映画「アメリ」でアメリが石を投げて水を切るシーンはサン・マルタン運河の閘門の上です。

 サン・マルタン運河の界隈には、

行列ができる人気のパン屋デュ・パン・エ・デジデがあります目

 

パリを再訪する機会があれば、

サン・マルタン運河を岸辺から眺めながらこの界隈を散策したいと思いましたが。。。

※サン・マルタン運河のあるパリ10区はグラサン少し治安が悪いので土地勘ない日本人は要注意です。

 

このアーチ橋の横の車道橋は水平に90°回転して船を通します。

車道橋の両端には遮断機がありました。

 

少し進むとクルーズ船は地下水路に入ります。

地下水路の上にはバスティーユ広場があります。

 

地下水路を出るとそこはアルスナル港、

後方にバスティーユ広場の7月革命記念柱オペラ・バスティーユが見えます。

ここはバスチーユ要塞の堀だったところ、この先でセーヌ川に出ます。

 

パリの下町を巡るサンマルタン運河クルーズは水辺を行きかうパリジャンの息吹が感じられます。

セーヌ川では護岸が高くパリの観光名所を絵葉書のように眺めるだけという感じでした。

 

サン・ルイ島、シテ島を過ぎると終点のオルセー美術館が見えてきました。

オルセー美術館近くの埠頭で下船しました。

セーヌ川の埠頭からサンジェルマン通りに出て、

この日の夕食はサンジェルマン・デ・プレ近くのカフェ・プロコープ

ルイ14世の頃に創業したパリ最古のカフェには、ナポレオンの帽子が飾ってありました。

※金に困っていた若い頃のナポレオンが食事代金の代わりに置いていった帽子で、現存する20個の一つ。

 

水上からパリを満喫するParis Canalのサン・マルタン運河クルーズを楽しんだ日は、

 

オペラ座でシャガールの天井画を観て、

 

パリ最古のカフェでナポレオンの帽子に出会う

 

盛りだくさんのパリ観光の一日でした。