数字を三回合わせてポストをあけたら、静かに入っていました。




うーん、美しい文字・・・・・・

ひっくり返したら、歌舞伎の絵葉書。

佇まい、所作、そして文字。

葉書を見ながら

(何をするにも心を落としてから、隅々まで丁寧に体を動かすこと・その日常)

について、しみじみ考えました。

そういえば初めて書道の道具が学校で配布されたとき、

うれしくなって家で妹と箱を開け、

一緒に全てに筆を全部根元まで崩し、

硯全体に墨汁をなみなみ注ぎ、

次々と半紙を出しては好きなことを書いて遊んでいたら、

帰って着た母に、そりゃもう怒られました。



一番最初に書いたのが「メロン」だったことは覚えている・・・

(それからというもの書道は苦手)


そんな遠い眼をしながら再び葉書に眼を落として、




この葉書に時間を注いでくれたお客様を思いました。

字って、顔みたいなものなんだって、誰が言ったかな。

(どちらも雑、というか、なんとも言うか・・・)


ありがとうございました。